古今未曽

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  • しばらく後、古今未曽有の魔道士として活動中とのうわさをきいたとき、わしは心底しんそこ悔いた。 菊地秀行『魔界都市〈新宿〉』より引用
  • 一つ朝に、同じ場所へ三人もの捨て子をするとは、なにごとも日の本一を誇る江戸においても、まさに古今未曽有みぞう前代未聞みもんのできごとだったからです。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • 前後三年たらずで、古今未曽有の大城郭が、天下経営の拠点として、その威容を琵琶湖西南岸の小丘の上に誇ることになった。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • 古今未曽有の気持、九時半から朝十時迄、よくねた。 古川緑波『古川ロッパ昭和日記』より引用
  • 古今未曽有みそうのいくさが迫るのも知らず、知ってもとめようともせず、太平楽にだらだらと生きて来た貴様たちに、わしらを裁くどんな資格がある! 隆慶一郎『一夢庵風流記』より引用
  • たった今、自分が立っていたちょうど真下の地下で、かの愛嬌ある田舎者、夕陽新聞雑報記者古市加十が、古今未曽有の情況の中で異様なる活躍をつづけていたのである。 久生十蘭『魔都』より引用
  • このフォン・シュワルツブルク少将というのは、古今未曽有の恐るべき監督将官であった。 ハシェク/辻恒彦訳『良き兵士シュベイク(上)』より引用
  • 去年米は六月中に食いつくしたが、冷気でその年の米が実らず、奥羽は作毛皆無で、古今未曽有の大飢饉となった。 久生十蘭『奥の海』より引用
  • 一八〇六年普国と戦端が開かれるとナポレオンは南ドイツにあったその軍隊を巧みに集結、十六万の大軍三縦隊となりてチュウリンゲンを通過して北進、敵をイエナ、アウエルステートに撃破し、逃ぐるを追って古今未曽有の大追撃を強行、プロイセンのほとんど全軍を潰滅した。 石原莞爾『戦争史大観』より引用
  • 今日のこの行進は愈々以て高潮した市民の好奇心をもう一ト煽り煽り立て、急速に膨張した夕陽新聞の地盤を確固不動なものにしようという、社長兼編集長、幸田節三の秘策中の秘策で、その名も芽出たい「鶴の子石鹸」とタイアップし、「瑞兆祝賀会」の名に仮りて古今未曽有の大芝居を打つことになったのである。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 身のほどもわきまえずに客気にはやり、古今未曽有の大スクープをモノしようなどと企てたばっかりに、魔都「東京」の魑魍の呪を受け、こんな悲惨な最後をとげることになった。 久生十蘭『魔都』より引用