口ずから

全て 副詞
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  • 身をかき分けてという歌言葉うたことばは、母のくちずからでないと出てこない言葉であった。 柳田国男『母の手毬歌』より引用
  • 私はふたたび母に会って、万事をことごとく口ずからきいてみたい。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • 「私はウソをいった事がない」と沼南自身の口ずから聞いたのは数回にとどまらない。 内田魯庵『三十年前の島田沼南』より引用
  • 私は再び母に会って、万事をことごとく口ずからいて見たい。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • けれどもこの事柄は私の口ずから申し出ないと落ち着かない種類のものと信じますから、私は東京から出て来ました。 有島武郎『小作人への告別』より引用
  • 現に私は、大殿様が御口ずからそうおっしゃるのをうかがったことさえございます。 芥川龍之介『蜘蛛の糸・地獄変』より引用
  • が、文字にする時はとにかく、わたしのくちずから話した〓はいずれも拙劣せつれつきわめたものだった。 芥川龍之介『或阿呆の一生・侏儒の言葉』より引用
  • ペリアンドロ本人の口ずからその正体を知る手がかりがえられる、と期待したからである。 セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』より引用
  • 平生はこちらから送る手紙の返事さえ気を置くふうに短くより書いて来ない人が、自身でまた口ずからお礼を申し上げたいと思うというようなことの書かれてあることのうれしさに薫の心はときめいた。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • そして自身、狐塚附近を巡り、陣々の物頭たちへ、口ずから呶鳴った。 吉川英治『新書太閤記(九)』より引用
  • 吾儕わがせいはかくも趣味ある変化に富んだ実物教育を、祖父母や乳母から口ずからに授けられて、生れて二歳の舌もまだよくはまわらぬ時から、早くもその趣味性を養われてきたのである。 柴田流星『残されたる江戸』より引用
  • 村重平然として、口ずから喰ったと云うが、後で考えればひどい事をする奴だと思ったに違いない。 菊池寛『山崎合戦』より引用
  • 源氏はうらやましくて、昔は陛下が愛子としてよく藤壺の御簾みすの中へ自分をお入れになり、今日のように取り次ぎが中に立つ話ではなしに、宮口ずからのお話が伺えたものであると思うと、今の宮が恨めしかった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • そして、ふたりに約束のしるしに右手を出させ、それをたがいに握りあわせ、遠くはなれている娘と孫とに口ずからよろしく伝えてほしいとたのんだ。 オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(上)』より引用
  • こういう手腕で彼に返報する事を巨細こさいに心得ていた彼は、何故なぜ健三が細君の父たる彼に、賀正がせいを口ずから述べなかったかの源因については全く無反省であった。 夏目漱石『道草』より引用
  • 私は記紀歌謡に深い関心があるが、それらのうちの多くのものは、本文に例えば「夷振ひなぶり」とか「酒楽歌さかぐらのうた」とか註されていて、曲を伴い音楽を伴って口ずから歌われていた。 福永武彦『第一随筆集 別れの歌』より引用
  • 忠之はいろいろなことで昂奮が高まったのであろう、十三日、焚火の間に出て、黒田市兵衛と岡田善右衛門の二人を召して、口ずから命じた。 海音寺潮五郎『列藩騒動録(一)』より引用
  • それはべつに口ずから講義され得るものではないが、なにしろ高等社会法学の一部をなすものゆえ、十分に究めて応用しさえすれば、よろず意のごとくに達せざるはない。 バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』より引用
  • たくらべようもない醇乎たる雄弁で、次なるコントは物語られたのであるが、今に到るまで口ずから伝えられたに過ぎぬゆえ、吾儕の例の筆法でものすることを、先ずは御諒承願いたい。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • 余の者は、音ばかりを仮名で書き留め、口ずからそらんじ申して、折々の御用を弁じておるのでござる。 菊池寛『蘭学事始』より引用
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