取る物も取りあえず

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  • 使いをうけた玄徳は、取る物も取りあえず、小沛しょうはいから駈けつけて、太守の病を見舞った。 吉川英治『三国志』より引用
  • 私は取る物も取りあえず、きん〓《しよう》にある王氏の第宅ていたくへ、秋山を見に出かけて行きました。 芥川龍之介『藪の中・将軍』より引用
  • 船数艘に、部下の兵五百ばかり乗せ、取る物も取りあえず、命がけで脱走してきたという風を様々な形でそれに満載した。 吉川英治『三国志』より引用
  • 佐枝はあの災害のあと、取る物も取りあえず駆けつけた。 三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』より引用
  • ヨルグは取る物も取りあえず、里を飛び出した。 流星香『プラパ・ゼータ 2 天空の魔法陣』より引用
  • 委細を使いの者から聞くと、取る物も取りあえず、御影みかげを立って、途中大坂の傾城町けいせいまちで旅支度や酒をととのえ、夜をおかして、駈けつけてまいったのですぞ。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • なおそのうちにも、後から後から、取る物も取りあえず、具足を投げ懸け、得物を押ッ取って、着到場へ来て姓名を記入する者がひきもきらぬ有様であった。 吉川英治『新書太閤記(八)』より引用
  • ぼくは取る物も取りあえず、小石川へ駆けつけた。 中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』より引用
  • して今日は、母親が奉公先で病ついたといふとで、取る物も取りあえず久しぶりで東京に出て來たとのことであツたが、然ういふ自身も、世帯の瘻か、それとも病氣か、頭髪は地色の見えるまで薄くなり、顔も蒼ざめて、腫物の痕の見えた首筋には絹のハンケチを巻付けてゐた。 三島霜川『昔の女』より引用
  • 取る物も取りあえず、色部は出向いた。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』より引用