収拾すべく

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  • 収拾すべからざる混乱は、丘陵上のそれとはくらべもならなかった。 柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (上)』より引用
  • いたずらなる狼狽ろうばいは、国難をして遂に収拾しゅうしゅうすべからざる状態に導くものである。 海野十三『空襲葬送曲』より引用
  • 矢田津世子も、彼女の夢に育てられた私と、現実の私との距りの発見に、私以上に虚をつかれ、度を失い、収拾すべからざるものがあったのではないかと私は思う。 坂口安吾『三十歳』より引用
  • 応仁の乱は大名の一揆衆の対立によって惹起されたために、遂に収拾すべからざる混乱を現出したのである。 和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』より引用
  • この事態を収拾すべく、シンゴ達は各地に散り、かつてこの世界で戦った戦士達に助力を求め、その力を結集して柱の破壊に乗り出す。
  • この状況を収拾すべく、1980年にトルコ共和国の歴史において二度目となる軍部のクーデターが敢行され、第二共和制は終焉した。
  • このさい、もし海相が退却されるような決意をされるならば、前途は暗たんとして収拾すべからざる事態に陥るおそれがある。 角田房子『一死、大罪を謝す』より引用
  • これはもちろん、甲の反省が足りないところに最も大きな欠陥があるのですけれども、その反省こそ、事実の正確な判断を基礎として行はれなければならないのでありまして、この場合、甲の「希望的判断」が、その反省を鈍らせ、事態を収拾すべからざるものとするのであります。 岸田国士『戦争と文化』より引用
  • 誰か一人、叫びたてれば、たちまち、収拾すべからざる騒擾そうじよう状態が起りそうであった。 柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(中)』より引用
  • そうではなくて偶然眼の前に与えられた諸科学の総体を、アトランダムに分類したり、又は偶然時事的に問題化した某々科学に中心を置いたり、或いは相当勝手な認識主観から科学の方法を導いて之を分類の原理にしたりすることから、科学論乃至科学方法論の収拾すべからざる乱雑さが発生したのである。 戸坂潤『科学論』より引用
  • これより地上ちじやう神界しんかいは、つき妖怪五月蠅えうくわいさばへのごとくむらがりおこり、収拾しうしふすべからざる常暗とこやみ現出げんしゆつした。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 05 20080623』より引用
  • 主軸を失った家中は、収拾すべからざる混乱状態に陥った。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫5) 日本男子物語』より引用
  • なのに、それを強引に収めようとして、ますます波紋を広げ、収拾すべからざる事態を招来してしまったのが、同年秋の帝国美術院総会だった。 和田利夫『昭和文芸院瑣末記』より引用
  • このような分裂の危機を収拾すべくFISAとFOCAの間で交渉が行われ、1981年3月に最初のコンコルド協定が結ばれた。
  • 彼の科学分類と、それから結果する科学方法論とは、歴史科学乃至社会科学や自然科学が、今日のブルジョア観念論哲学の観点から照らされる時、もはや到底収拾すべからざる雑踏と混乱との中に見出される他はない、ということを告げるだろう。 戸坂潤『科学論』より引用
  • ブルジョア諸国家の公認非公認の哲学が形式上の大勢から云って結局色々な形の観念論にぞくしているに反して、そして観念論相互の間には収拾すべからざる異同があって何の統一も見出し得ないに反して、ここではただ一つの唯物弁証法=弁証法的唯物論の哲学だけが支配している。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • 結局、1905年の混乱を収拾すべく発布された十月詔書は、スヴャトポルク=ミルスキー案より急進的な内容を盛り込まざるを得なくなったのは皮肉であった。
  • 宇宙連邦はこの事態を収拾すべく、オペレーション「GALAXY FORCE」を発動した。
  • 資本主義国に於ける哲学イデオロギーは、凡てのイデオロギーがそうであるように、ジャーナリズムとアカデミズムとの収拾すべからざる分裂に陥っている。 戸坂潤『イデオロギー概論』より引用
  • 井上は、米国の態度硬化を危惧し、山本次官と共に、素早く、率直に非を認め、パナイ号事件を収拾すべく奔走した。