参加
全て
名詞
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むかしの同志、石原と中村が、合同後の党資金を獲得するために銀行襲撃を計画していた。
久我は大阪の事情に通じていたので、勢い企画に参加することになった。
が、これとても明確な意志があったわけではない。
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久生十蘭『金狼』より引用
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新日本文学会の東京支部は、「東京の一日」というルポルタージュ文学を動員しました。
ここへは非常に広汎な作家が参加し、一冊の本としてまとめられました。
その成果についても、いずれまじめな文学的検討がされるでしょう。
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宮本百合子『一九四六年の文壇』より引用
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ほかの者を参加させると、それにも分け前をやらなければならなくなる。
星新一『ちぐはぐな部品』より引用
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見物したり応援したりする余裕はない。
全員が幾つかの競技にたてつづけに参加する以外に、やり方はなかった。
結局、対抗リレーと棒倒しの二種目が選ばれ、最後にフォーク・ダンスを踊って終わるという、ごく簡単なスケジュールが決まった。
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皆川博子『聖女の島』より引用
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そういう要求にこたえて欧米のオペラ劇場で蝶々さんとして歌いつづけたのが三浦環である。
彼女は一九一五年から二〇年のあいだ二〇〇〇回の公演に参加した。
すくなく見積っても彼女は四日に一回の割合で蝶々夫人の舞台をつとめた勘定になる。
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加藤秀俊『一年諸事雑記帳(下) 7月~12月』より引用
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行く人が二十八人にならなければやめるそうだ。
それは県の規則が全級の三分の一以上参加するようになってるからだそうだ。
けれども学校へ十九円納めるのだしあと五円もかかるそうだから。
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宮沢賢治『或る農学生の日誌』より引用
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間もなく週末の三日続きの休みを利用して、子供達がどこかの高原へキャンプ生活に出掛けるようになった時、私は山田を自分の部屋に呼んで来た。
山田は今までこんな機会にはいつも参加出来なかったことを私は知っている。
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金史良『光の中に』より引用
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ソヴェト同盟では革命から今日まで社会主義建設には婦人労働者は男子労働者と同じ様に、職場で活動して来た。
それと同様に文化建設の仕事にも婦人労働者は大衆的に参加している。
たとえば、多くの労働者クラブの中にある演劇研究会、キネマ研究会、ラジオ研究会等の中に大勢の婦人労働者が這入って色々な仕事をやっている。
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宮本百合子『ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ』より引用
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この二つの世界の一方から、サーニの経験した社会的な内容へうつる歴史の橋が、今の生活の刻々のうちに異常な困難と堅忍を通じながら架せられつつある。
私どもはその架橋工事に参加する世代としての権利をもっているのである。
浮浪児の社会人的教化は決して、感化院の中からの努力だけでは成就されない。
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宮本百合子『作品のテーマと人生のテーマ』より引用
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わたしでさえ知らぬとあれば、他の者は文句も言えまい。
帝国に参加している人間のすべてが、信用できるわけではないからな。
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水野良『新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣』より引用
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構成派の影響を多分にうけ、詩集や短篇集を出版していたベラ・インベルは、「十月」が世界的な、震撼的な出来事だということは理解した。
が、彼女はどんな大衆的行動にも、歴史的な市街戦にも参加しなかった。
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宮本百合子『プロレタリア婦人作家と文化活動の問題』より引用
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この発表が少年たちをよろこばせたことといったら、たいへんなものだ。
少年たちだけではない、少女たちまでが参加申込みをしてくるのだった。
こわいけれど、どんな骸骨があらわれるのか、おもしろそうだからぜひ見たいというわけであった。
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海野十三『骸骨館』より引用
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資本主義の発達とともに婦人のますます多くが生産過程に参加する。
野呂栄太郎『十月革命と婦人の解放』より引用
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ガウディの作った小さな教会にいったという。
ちょうど新年のミサを行うところで、二人はそれに参加したのだそうだ。
特別扱いされたわけではない。
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長嶋有『タンノイのエジンバラ』より引用
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近処の店の者なども参加して、今はそれは相当の人数の捜査隊になっていた。
牧逸馬『双面獣』より引用
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そのため、作戦準備不足のままに、作戦への参加を余儀なくされている。
一般に大作戦に際しては相当の準備期間を要するが、祭は烈兵団にくらべると四分の一、弓兵団にくらべると極度に短い期間に、即製の態勢を整えねばならなかった。
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伊藤桂一『遥かなインパール』より引用
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一番は小西摂津守行長、松浦法印鎮信以下一万三千、二番加藤主計頭清正以下二万二千、三番黒田甲斐守長政以下一万一千、更に四番から二十番まで総軍合せて二十八万である。
尤も実際に朝鮮に上陸して戦闘に参加したのは十五万内外の人数であった。
秀吉が本営名護屋に着いた四月の末頃には、既に行長清正相次いで釜山に敵前上陸し、進んで数城を占領して居る。
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菊池寛『碧蹄館の戦』より引用
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また、日本が早目に対英戦争に参加することは条件を有利にするであろう。
アメリカがイギリスとのよしみによって日本に宣戦すれば、日本は直ちにフィリピンを占領するであろう。
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豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』より引用
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この場合、三人が陸士十六期というところに大きな意味がある。
日露戦争の実戦に参加しえたのは第十五期の卒業生までということである。
かれら十六期は明治三十七年十月卒業、ごく一部をのぞいては弾丸の下をくぐらず、輝かしき勝利の戦いの後方勤務がいいところ。
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半藤一利『指揮官と参謀 コンビの研究』より引用
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ここでは、遠くから戦争を見た場合、或は戦争を上から見下した場合は別とする。
銃をとって、戦闘に参加した一兵卒の立場から戦争のことを書いてみたい。
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黒島伝治『戦争について』より引用