去年

全て 名詞
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  • 町の呉服屋の世話で信州の生れだと云う彼の来たのは去年の春であった。 宮本百合子『お久美さんと其の周囲』より引用
  • 去年から今まで脅かされつづけて、いつたい彼は何をしていたのだろう。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • 新玉あらたまの春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である。 寺田寅彦『新春偶語』より引用
  • しかしこの趣は去年も句にならなんだのであるから強いては考えなんだ。 正岡子規『句合の月』より引用
  • 去年の秋小さなりにしていた土をくずすだけだったから何でもなかった。 宮沢賢治『或る農学生の日誌』より引用
  • 去年の暮から仕かけて居た事の出来上った喜びは実に非常なものである。 宮本百合子『日記』より引用
  • 去年の後半はそのようでした、勿論それだけの必要があり必然でしたが。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 去年より同じようなもので例えば二十円のものが三十円になって居ります。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 父は去年の暮倒れた時に私に向かっていったと同じ言葉をまた繰り返した。 夏目漱石『こころ』より引用
  • それを見ると去年のさまざまな思ひ出がやつと彼の中にも蘇つて來た。 堀辰雄『ルウベンスの偽画』より引用
  • 去年彼の妻がその病院に入院していたこともあり、感慨の多い路だった。 原民喜『死のなかの風景』より引用
  • 去年の夏から秋にかけて、江戸の空にはときどき大きい光り物が飛んだ。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • そのために去年という年がどんな重大な一年であったかも思います。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • あの人は去年貴方が悪くていらした時もしってるってそう云ってました。 宮本百合子『千世子(三)』より引用
  • そう言えば、おれがこの家へ君の消息を訊きに来たのは、去年の夏だよ。 岸田国士『光は影を』より引用
  • 去年の冬それを作つてみようとしたがその何の作り方も覚えてはゐなかつた。 中原中也『金沢の思ひ出』より引用
  • 半七は去年泊まった上州屋へゆくことにして、ここで三五郎に別れた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 松次郎は去年も来て知っていたが木之助は始めてなので妙な気がした。 新美南吉『最後の胡弓弾き』より引用
  • まだほんの来たてのお作と一所に越した去年の今夜のことなど想い出された。 徳田秋声『新世帯』より引用
  • それは当然の事として去年あたりまでは過ぎて来て居たのである。 宮本百合子『追憶』より引用
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