厭わしい

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  • 彼は真剣な口調でこう言ったが、この口調は夫人にはいとわしいものに思われた。 スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』より引用
  • 私は地主たちを避けるようになり、本を読むのも厭わしくなりました。 ツルゲーネフ/佐々木彰訳『猟人日記(下)』より引用
  • そこは広々とした空間で、自分が走れる状態でないことをいとわしく思った。 乙一『きみにしか聞こえない CALLING YOU』より引用
  • 眼鏡の下の柔和そうな眼に、ほのかに厭わしそうな色が浮かんでいる。 九里史生『SAO Web 外伝05 圏内事件』より引用
  • 無数の射撃音に混ざって、黄の王のいとわしげな声がかすかに届いた。 川原礫『アクセル・ワールド 02 -紅の暴風姫-』より引用
  • 特に好きにもなれないが、いとわしい人とも思わないのである。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • ド・ラ・モール嬢と関係のないことは考えるのもいとわしくなった。 スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』より引用
  • いや、いまはそんな庭園の美しさがいとわしいものにさえ感じられる。 山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』より引用
  • 彭はそれが非常にいとわしかったがどうすることもできなかった。 田中貢太郎『荷花公主』より引用
  • これでは、恋などは厭わしいものだと思わせるくらいだった。 スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』より引用
  • 少女は、もはや世のすべての人が厭わしく逢いたくないと思った。 素木しづ『咲いてゆく花』より引用
  • そして王であることが、ますます厭わしく思えるようになった。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • 村で起ることは、すべてが彼女に厭わしく思われ、それに悩まされた。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「燈火」』より引用
  • すべて他人の事に差図がましいことすることは、甚だいとわしいことにして居るそれがしじゃ。 幸田露伴『雪たたき』より引用
  • 口を開くのさえ厭わしく、身体のどこもかしこもベッドの中に沈んでいきそうなほど重い。 小野不由美『屍鬼(下)』より引用
  • けれども困難がもたらす苦しみにたいしていとわしいと思ったことは一度もない。 植村直己『エベレストを越えて』より引用
  • 夫婦となったからには子ができても不思議はないのだが、その時の龍之進にはなぜかいとわしさが先に立った。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』より引用
  • 友人との共同生活が厭わしくなるほど、それほど純なものでもなければ深いものでもない。 豊島与志雄『春』より引用
  • おれが自分の罪をどんなにいとわしく思っているかをすっかりあの人に言えたら、おれはどんなに幸福になれたろう! スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』より引用
  • それでもこの女の時々けに来るということは、そんなに厭わしいことでもなかった。 徳田秋声『黴』より引用
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厭わしい の使われ方