危急存亡
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名詞
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いまの話で、高天原が危急存亡の状況にあったという仮定を立てましたね。
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しかし、この包囲中の仮政府による配給制はお粗末なもので金持ちが隠匿物資で生活を守る一方、市中ではねずみや猫、犬をはじめあらゆる動物が食料として取引される状況に追い込まれた。こうした危急存亡の情勢はパリの革命的な性格を急速に強化した。ドレクリューズは「共和主義連盟」を組織してコミューンの選挙を要求し、政府批判を強めて首班のトロシュとクレマン=トマ将軍の解任を要求した。
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先憂の狂であった。危機の自覚というよりも危急存亡の憂が彼等を狂客にしたのである。藤森天山は、衆はみな自分の狂を笑うが、今日の如き危急な時において狂せざる者のあることの方が反って不思議だといっている。
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信長の遺児、三七信孝なしでは単なる織田家中の喧嘩になってしまう恐れがあった。この危急存亡の折、妻の祢が信長公の外腹であると言っても意味がないと自覚していた。午刻に、秀吉の使番が本陣に飛び込んできた。
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このままでは早晩、赤字転落は避けられない。ビクターが危急存亡にある時、高野さんが手をこまぬいているわけがない。
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九郎兵衛はますます不愉快になって来るばかりだった。この危急存亡の時に、人を愚弄しようとしているのか?相変らず性根をつかみ難い歯がゆさを残している。
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それを問う前にまずおのれが侍であることを考えよ。侍の使命は危急存亡の折に、身命を捨てて戦うだけではない。
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この村の危急存亡の時かと思います。
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かかる危急存亡のビクトリヤ家を救ふのは、此結婚問題に越したものは厶いますまい。
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しかしこれは会社の危急存亡のときだ。
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この危急存亡の場合に、呑気な考えを持ってはいかん。議が一決したならば、そこで直ちに部署を定め、誰は何の兵隊をもって、何方に当れという部署を定めてしまって、直ぐそれを発表せねばならぬ。
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この、まさに進退これ谷まるという危機にのぞんで、この日の前半においてすんでのことでそのために大恥をかきそうになった例の私の馬鹿げた才能をここで活用しなければ嘘だと思った。危急存亡の際にあらゆる種類の奇妙きてれつな戯言を思いついて口にする私の独特な能力を示す好機がきたと思った。今のこの気の重くなるようなディレンマにはこれこそ絶妙な効果を発揮することは明らかであった。
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もしも、浅井長政という味方なくしては、越前の名家として天下に知られた朝倉家の滅亡は眼前にありといってさしつかえあるまい。朝倉家にとっても、それほど危急存亡のときなのである。この乱世に、節をつらぬき、友情を重んじて味方についてくれた浅井長政を援けるというよりも、みずからのために戦わねばならぬ筈であった。
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それとも外国の話をするためかね?ロシアの危急存亡の情勢の話をするためかね?ナポレオン皇帝の話かね?
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すべてのものを、フォート城砦の扶養家族のためにとっておく必要があるというのだ。今は危急存亡のときであり、フォートはしっかりと立ちはだかって大陸のほかの土地への模範を示さねばならない。
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こういう危急存亡の時でなかったら、それは吹きだしたくなるような、珍妙な光景であったろう。
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この危急存亡の時に際して、ただ便乗意識だけから便乗している不心得者などは、日本人に一人もいるとは考えられない。その便乗意識の中にも、二割や三割の忠誠な精神は、宿っていると思うのである。
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