危く

全て 名詞
1,044 の用例 (0.02 秒)
  • お命もあぶなく見えることにまた家の人々はあわてて祈祷きとうなどをさせていた。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 町方の耳にもはいって、だんだんに自分の身のまわりが危くなって来た。 岡本綺堂『鯉』より引用
  • 近くの木にすぐに火がつき猛火になり、一時は地上すべてが危くなった。 フレーザー/青江舜二郎訳『火の起原の神話』より引用
  • 彼は危くカフェ・ド・ラ・ポストヘはいってビールを飲むところだった。 シムノン/榊原晃三訳『メグレの途中下車』より引用
  • カール・コマックを待ったりひき返したりしていてはスビアが危くなる。 バローズ『火星シリーズ04 火星の幻兵団』より引用
  • 彼はそのとき自分が危く涙を落としそうになったのを覚えていた。 梶井基次郎『ある崖上の感情』より引用
  • それから一時間ほどして、私は危くソ連軍の警備隊と鉢合わせしかけた。 イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』より引用
  • そのにも火はどんどんま近にせまって来て、お身があやうくなりました。 鈴木三重吉『古事記物語』より引用
  • 必ずこの人の生命が危くならないようにすると約束してください! ロスタン/岩瀬孝訳『シラノ・ド・ベルジュラック』より引用
  • 彼はその事が危く口に出かかったが、気がついて口をつぐんでしまった。 松本泰『P丘の殺人事件』より引用
  • 靴へ少し水をかけた黒人の列車ボウイを危く殴り飛ばしそうな勢だった。 牧逸馬『夜汽車』より引用
  • 彼処に橋が有つたら、危くお二人を此処に置去りにするところでしたよ。 石川啄木『道』より引用
  • 小さい娘が、無心に歌を歌っているのを聞くと、危く涙が出そうであった。 上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』より引用
  • そうしていれば、老婆が、危く、死にかけるということもなかったのだ。 西村京太郎『雨の中に死ぬ』より引用
  • 鎌倉が危くなったら、みんなで蓼科へ難を避けようということになった。 高見順『敗戦日記』より引用
  • しかしそれで危く自分を瞞著まんちやくしようと思っていた自分の虫のよさを見出した。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • もしそうでなければ、私はその人らのために危く殺される筈です。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 進介は二人の会話に気を取られて、危く赤信号を見誤るところだった。 泡坂妻夫『死者の輪舞』より引用
  • 私は君の立場を危くするようなことは何も訊いてはいない。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』より引用
  • この思いもかけぬ打撃は、危く父を殺してしまうところであった。 プーシキン/中村白葉訳『大尉の娘』より引用
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