卓子掛け

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  • 「卓子掛け、」とモレル夫人が叫んで、茶碗を傍の皿の上に置いた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • 六時になっても、卓子にはまだ卓子掛けが掛けられたままで、夕食はとうに出来上り、同じ心配と期待の空気が部屋を支配していた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • 「私みたいに疲れて帰って来ると、卓子掛けなんかに構っちゃいられないんだ、」とモレルが言った。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • その上には、もとは燃えるような緑色だったらしい卓子掛けが載って居り、その上には何のつもりか、古い洋燈ランプがただ一つ置かれてあった。 海野十三『蠅男』より引用
  • 楕円形の卓子は、皆が楽に席を取ることができる広さで、濃い水色の、支那風の模様が付いた茶道具が、艶がある卓子掛けの上に並べられて美しく見えた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用
  • やよは忙し気に応接間を出入りして、扇風機をかけ、卓子テエブル掛けを新しく替えたりしている。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 牧師が帰った後で、モレル夫人は卓子掛けを眺めて、 「こんなに汚してしまって、」と言った。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • そういう時は、夫人は早くからお茶の支度をして、卓子に卓子掛けを掛け、細い、緑色の縁が付いている、一番いい紅茶茶碗を出して、モレルが余り早く帰って来なければいいと思った。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • モイラの勉強机を運ばせ、もよが荒れた掌でがさがさいわせながら拡げた、野葡萄の地紋のある真白な卓子テエブル掛けで急ごしらえの食卓が出来た。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • そしてポオルは、自分の家の食卓も自慢で、瀬戸物は綺麗だったし、卓子掛けも上等だった。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』より引用
  • 此の死骸がお浦の死骸でないと云う事は、余自らさえ嘘の様に思う、お浦の着物を着、お浦の指環をはめ、此の家の一品たる卓子掛けに包まれて居て、爾してお浦でないなどは、理に於いて有られもなく思われる、けれどもお浦でない、余は確かにお浦でない証拠を見出した。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • モイラはいよいよ反抗した気勢を示し、汗ばんだ、タヒチか何処かの女のような皮膚をした腕をくねらせ、大匙スウプさじを手に取り、それで卓子テエブルきずがつく程卓子テエブル掛けをしごいている。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 大きな眼を二つけていて、ぼろ部屋の光景がはっきり見えていても、英国貴族の、地紋のある白い卓子テーブル掛けをかけた卓子の上が明瞭はつきりと浮び上るから、マリアはとたんにぷらちなの掌をした萩原朔太郎以上に高貴となる。 森茉莉/早川暢子編『貧乏サヴァラン』より引用
  • 坂・植物・狭い大通りメイン・ストリイト・不可思議な活動常設館・両側の土産物店・貝細工・卓子テーブル掛け・西班牙肩絹スパニッシュ・ショウル・大櫛・美人画・闘牛士装束など。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • 玄関から入って左側の壁には、ナプキン、卓子テエブル掛け、客用のナイフ、フォオク、なぞの入った丁抹デンマルク風の低い整理箪笥があり、同じく丁抹デンマルクの花壜が置かれている。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 白い卓子テエブル掛けの地紋が光る朝の食卓で、常のように天上が、モイラの分の半熟卵の殻を匙の柄で軽く叩いて口を開け、別な乾いた匙で食塩を受け皿に少量こぼして、モイラの方に押して遣る。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用