千鶴子のカソリック

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  • そして、写真の含む問題とは別して、新しい自分の時代の悩みとは何んであろうかと考えると、それは千鶴子のカソリックを法華の母に告げ報らせることを秘め隠そうとしていることだと思った。 横光利一『旅愁』より引用
  • 随って、このような眼を感じるときの矢代には、千鶴子のカソリックも母の仏教もともに彼から意味を失い、溶け混じた空なるものに見える習慣だった。 横光利一『旅愁』より引用
  • それも、この宗教の相違の問題だけは、ともに二人が生活をしてみた後でなければ、互に分らぬことかもしれず、また考えようによっては、千鶴子のカソリックを信じる意向も、ただ近代の日本婦人が外国語を習うような、教養の部門の一つの趣味として考えているだけかもしれないと思われる筋もあった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 殊に千鶴子のカソリックを自分の方へ引きよせる戦法に、自分の貧しい自然科学の知識を倦くまで用いねばならぬのだと思うと、彼はそれだけでも歯痒さを感じた。 横光利一『旅愁』より引用
  • 実際、矢代はそんな千鶴子のカソリックを赦し、むしろそれを援ける平和な寛大な背後の力を欲しかった。 横光利一『旅愁』より引用