匂い

全て 名詞
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  • しかし匂いがつくから、誰にもそのナイフに手をつけさしちゃいかんよ。 フリーマン・リチャード オースティン『予謀殺人』より引用
  • ルリさんの匂いが僕の鼻に來ると、僕はボーッとなつてしまつたのです。 三好十郎『肌の匂い』より引用
  • この犯人から特別つよく感じさせられるのはむしろ戦争の匂いである。 坂口安吾『帝銀事件を論ず』より引用
  • そのうちに狭い木材の隙間からすうと物の焼ける匂いが流れこんできた。 永井隆『長崎の鐘』より引用
  • そして今迄知らなかった強いお化粧の匂いがいつまでも彼の鼻に残っていた。 豊島与志雄『少年の死』より引用
  • あんまり匂いがはげしいので、袖で鼻をおさえていたいような気がする。 林芙美子『新版 放浪記』より引用
  • それにしても、線香の匂いがどこからか流れて来るのが半七の気になった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 彼はその匂いに引き入れられるように、ブラブラと内へはいって行った。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • あるかなきかの風が、香ばしい緑の匂いを何処からか吹き送ってきた。 豊島与志雄『白日夢』より引用
  • 今は街道じゅうどの家の背戸からもこの匂いがしているのであった。 宮本百合子『播州平野』より引用
  • 南縁からの陽のぬくもりで新聞のインクの匂いがいくらかつよくにおう。 宮本百合子『二つの庭』より引用
  • そして、どうかして匂いをつける仕方しかたはあるまいかと、相談しました。 豊島与志雄『山の別荘の少年』より引用
  • 私はそのかすかな日の匂いに、いつかの麦藁帽子の匂いを思い出した。 堀辰雄『麦藁帽子』より引用
  • 浅黒い肌ではあるけれども、その肌の色は野性の果物の匂いがしている。 林芙美子『新版 放浪記』より引用
  • お前の体臭は、七年も連れそった女房や、若い女優の匂いでいっぱいだ。 林芙美子『放浪記(初出)』より引用
  • と、すると、あの匂いは、あいつの身についていた匂いだと思う他はない。 久生十蘭『顎十郎捕物帳』より引用
  • 彼はソッと妻の上にかがみ込むと、花の匂いの中で彼女のひたいに接吻した。 横光利一『花園の思想』より引用
  • ひっそりとした寺がいくつも並んだ寺町を通るとき、木犀もくせいの匂いがした。 織田作之助『雨』より引用
  • 工合がよくないと、お米の匂いやあまさが舌にもっさりして入りにくい。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 三カ月は不慮の死の匂いがあたりに潜んでいる寂しさで私は二階に立った。 横光利一『睡蓮』より引用
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