勧善懲悪主義

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  • 僕は曲亭馬琴きよくていばきんさへも彼の勧善懲悪くわんぜんちやうあく主義を信じてゐなかつたと思つてゐる。 芥川竜之介『澄江堂雑記』より引用
  • かういふ批評家は、馬琴を読んで、その勧善懲悪主義に感心するのと同じである。 臼井吉見『大正文学史』より引用
  • 昨日の一件である程度予感はしていたが、勧善懲悪かんぜんちょうあく主義で、彼が「良からぬこと」と判断したら即決でその対象と戦う姿勢を示す。 今野緒雪『スリピッシュ! 01 ―東方牢城の主―』より引用
  • 明治十九年に発表された坪内逍遙の「小説神髄」は十九世紀以後イギリスのリアリズムの流れを日本につたえ、馬琴の小説などが封建的なものの考えかたの典型としてその文学に示した非人間的な勧善懲悪主義を否定した。 宮本百合子『婦人と文学』より引用
  • 勧善懲悪主義は支那思想より入り来りたる小説の大本の主義なれば、馬琴といへども是に感染せざるを得ざるは勢の然らしむる所なるが、馬琴のうちには別に勧懲主義排斥論をして浸犯するを得ざらしむるものゝ存するあるなり。 北村透谷『処女の純潔を論ず』より引用