勘定高い

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  • 金を使うことは使うがどこか勘定高いところがある。 横溝正史『金田一耕助ファイル07 夜歩く』より引用
  • それ丈に僕はまた勘定高く皮肉な気持になった。 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』より引用
  • しかし、おれは何よりもまず勘定高いし、あまりにもよくこの問題が法律的な問題でないことを知り過ぎているので、おれの何百万の財産を二等分してやるようなことはしないのだ。 ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』より引用
  • こういうことにかけちゃあ、田舎の人間のほうが都会の人間より勘定高くできてますからな。 横溝正史『貸しボート十三号』より引用
  • 勘定高いというか、インセンシティブというか、資本主義に徹しているんです。 本田靖春『ニューヨークの日本人』より引用
  • 口先では体裁のよいことをいうが、勘定高いゆえに無慈悲である。 和辻哲郎『埋もれた日本』より引用
  • この娘は、先は大変目のこで勘定高かった。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • そのようないわば勘定高い民主主義者が、文化・文学の領域の問題となるとどうして全線的な観点から計量しようとする熱心をそこなわれるのでしょうか。 宮本百合子『討論に即しての感想』より引用
  • なんとかして機嫌をとって置いて、何とかして貰いたいものをと、彼等の慾心は勘定高いというにはあまりにも無邪気だった。 海野十三『雷』より引用
  • 変な奴だとか、勘定高い奴だとか、つきあいにくい男だとか、いってつまはじきされるに違いありません。 末弘厳太郎『役人の頭』より引用
  • 家康のうわさが出ると、信雄はしきりに、家康の勘定高い性格を暗にそしった。 吉川英治『新書太閤記(十一)』より引用
  • 彼女は、熱情をかりたてることはできますが、実は冷たく、勘定高い母親の性格をついだ女なのです。 クリスティ/松本恵子訳『ゴルフ場殺人事件』より引用
  • 駄目押しの一言を発しながら、勘定高い洛州長史は、この際湖州の異才に恩を売っておくことも、無駄ではあるまいと考えていた。 森福都『長安牡丹花異聞』より引用
  • しかし、まえにもいったとおり、直記の金のつかいっぷりには、どこか勘定高いところがある。 横溝正史『金田一耕助ファイル07 夜歩く』より引用
  • 彼らはことごとく商売と同程度に女が好きで、恐ろしく勘定高い一面、恐ろしく快楽的であった。 山田風太郎『修羅維新牢』より引用
  • そして大規模の農業問題では、ここの領地でもその他の領地でも、彼はきわめて単純な、危険のおそれのない方法を採用し、極度に倹約で、ささいなことにも勘定高かった。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(下)』より引用
  • 男女の恋も、ただ肉欲だけならまだ可愛いところがあるほうで、大半は双方ともなかなか勘定高いところがあり、母の笑顔は他人の子には夜叉やしやとなり、男の友情と称して酒をのみかわして抱き合ったりしても、その友人が頓死とんしでもすればべつの友人とゲラゲラ笑い合っているなどという手合が多い。 山田風太郎『修羅維新牢』より引用
  • たゞ追ひまはしてゐるだけなら、何時かまた帰つて来るやうに思へますけど、あたしのやうな女は、それほど勘定高く出来てないせゐか、自分の夫が、ほかの女に翻弄されてゐるのを見るより、しつかりその女をつかまへてゐてくれた方が、何か気強いやうな気がしますね。 岸田国士『ママ先生とその夫』より引用
  • お君位の時には、まだ田舎に居て、東京の、トの字も知らなかったくせに、今ではもうすっかり生粋の江戸っ子ぶって、口の利き様でも、物のあつかい様でもいやに、さばけた様な振りをして居る癖に、西の人特有の、勘定高い性質は、年を取る毎にはげしくなって行った。 宮本百合子『栄蔵の死』より引用
  • 短冊は本金ほんきんを使つた相応かなり上等な物だつたので、勘定高い坊子ぼんちは、そのたびに五十銭が程づつ顔を歪めてゐたが、やつと高浜氏が最後の一枚に何かしたゝめて投出して呉れた時にはとうと泣出しさうな顔になつてゐた。 薄田泣菫『茶話』より引用
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