剥げる

全て 動詞
41 の用例 (0.00 秒)
  • そのことを想像してみるだけで私の気持は現実からげてしまいそうだ。 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』より引用
  • お銀のそういう言葉には、色のげて行く生活の寂しい影がさしていた。 徳田秋声『黴』より引用
  • 黒く日焼けしていた顔の色がかなり剥げてしまっているためであろうか? 北杜夫『楡家の人びと (上)』より引用
  • 体毛はまったくなく、げた顔には異様に大きい目と耳がついていた。 水野良『ロードス島戦記 1 灰色の魔女』より引用
  • どの建物も、ガラスやプラスチックは数百年前に剥げ落ちてしまっている。 クロウリー『エンジン・サマー』より引用
  • ほんのかすかな光明を見たとたんに、その覚悟は剥げ落ちてしまった。 ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書2』より引用
  • 顔面の塗が半分ほどげ落ちて、男とも女ともしれぬ異様な表情に見える。 福永武彦『夢みる少年の昼と夜』より引用
  • 富士春は、上り口の間へ立ったまま、剥げた壁へ顔を当てて、泣いていた。 直木三十五『南国太平記』より引用
  • もっとも顔は、流れる汗で、化粧がすっかりげ落ちてしまっている。 司馬遼太郎『国盗り物語』より引用
  • 産れた女のが、少しずつ皮膚の色がげて白くなって来るまでには大分間があった。 徳田秋声『黴』より引用
  • 床が沈んだところは補修されていないし、ペンキはあちこちでげている。 ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』より引用
  • 壁は所々が剥げ落ち、家というよりくたびれて横たわった老犬みたいだ。 奈須きのこ『空の境界 (下)』より引用
  • そのすぐ側で、お文が所々裏の赤いのが剥げてゐる鏡に向つて坐つてゐた。 小林多喜二『防雪林』より引用
  • 彼女はもしそうしたらこの大切な記憶がしだいにげて行くだろうと嘆いた。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • その薬がだんだんげるにしたがって、金魚は弱って死んだのであろう。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 所々漆喰しつくいげかけた土壁には、二組の真新しい蓑笠が掛けられていた。 今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』より引用
  • 民子の頬には涙が通過したために、化粧の剥げた筋が出来ていた。 日明恩『埋み火』より引用
  • 小屋の脇には塗装のげかかったボートがいくつか放置してあった。 大石圭『自由殺人』より引用
  • 向側には途方もない大きな汽船の剥げ汚れた船腹が横づけになっている。 寺田寅彦『夢』より引用
  • 博士の二字がだんだん薄くなってげながら暗くなることがある。 夏目漱石『虞美人草』より引用
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