前途遼遠

25 の用例 (0.00 秒)
  • 竹鶴は銅製の巨大な釜を見上げながら、前途遼遠りようえんの思いにとらわれていた。 川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』より引用
  • 「そういう次第で、謎の解決はあいかわらず前途遼遠りょうえんなのですよ」と彼はいった。 フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』より引用
  • 馬力からジェット機への科学の革命的進歩も、家庭内においては前途遼遠りょうえんの感があった。 ハインライン『夏への扉』より引用
  • 捜査本部を納得させるまでには、まだまだ前途遼遠ぜんとりようえんであった。 森村誠一『ホーム アウェイ』より引用
  • 全部で四百ページ余あるのだから、まだ前途遼遠だ。 大杉栄『獄中消息』より引用
  • 自分も全線に乗りたいと思っているが前途遼遠りようえんだ、といった読者からの手紙をずいぶん頂戴する。 宮脇俊三『終着駅は始発駅』より引用
  • 自分はこれでは前途遼遠ぜんとりょうえんだと思った。 夏目漱石『行人』より引用
  • すると前途遼遠りょうえんという気がおのずから起った。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 自分はいろいろ経営の合理化を研究して、店員全体の生活をゆたかにするようにと努めているが、これでよしと安心の出来るにはまだまだ前途遼遠である。 相馬黒光『一商人として 』より引用
  • かくして高家の未来は前途遼遠なわけであるが、しかしそれはそれとして、この話には人間と他の生物との共存のあり方を考えるうえで、極めて示唆的なものを感じるのである。 木村晋介『八丈島のロックンロール ―キムラ弁護士事件帖』より引用
  • 木下は、四十にはまだ大分間があるというものの、髪の毛も薄く、弁護士には前途遼遠だった。 織田作之助『放浪』より引用
  • 新聞雑誌などによると、エイズを退治するのにいろいろとアイデアが出ているようだが、目的を果すまでには、なお前途遼遠りようえんのようだね。 松本清張『赤い氷河期』より引用
  • 菊丸の船の中で御一緒になつた、東京灣汽船の林專務の話では、此島をやがては家族連れの遊山地にしたい心組だと云ふ事でありましたが、いゝ意味での遊山地にするには、仲々前途遼遠な事でせう。 林芙美子『大島行』より引用
  • 米国のウォール街では戦争の終局が近いという観測から株価が低迷していたが、戦争の前途遼遠ということが分って、また株価が上ったという。 伊藤整『太平洋戦争日記(二)』より引用
  • 前途遼遠という気と共に、面目ないという心持がどこからか出て来て、意地悪く彼の自尊心をくすぐった。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 木下は、四十には未だ大分間があるというものゝ、髪の毛も薄く、弁護士には前途遼遠だった。 織田作之助『放浪』より引用
  • また二五ミリ機銃は、各駆逐艦とも単装には余り期待をかけられず、かつ連装機銃にありても、従動照準器を有せざる結果、対空射撃効果の発揮にはなお前途遼遠なるものありたり。 吉田満・原勝洋『ドキュメント戦艦大和』より引用
  • こういう礼治的れいちてき社会は、まだまだ前途遼遠りょうえんなる今日の社会においては、勝利を得れば足れりと思う人も、単にいわゆる現代的なるをもって足れりとせば、これ一時の勝利者にして、ながき奮闘には負けるものと言わねばならぬ。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • だがさすがに前途遼遠りようえんのコースをおもうと、心細くなる。 森村誠一『日本アルプス殺人事件』より引用
  • しかも一方は親のすねかじってる前途遼遠ぜんとりょうえんの書生だし、一方は下女奉公でもして暮そうという貧しい召使いなんだから、どんな堅い約束をしたって、その約束の実行ができる長い年月の間には、どんな故障が起らないとも限らない。 夏目漱石『行人』より引用
  • 次へ »