前途を悲観

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  • 様々な事情が六助に前途を悲観させて、自棄やけの行動を起こさせたものか。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 君を乗せる舟』より引用
  • そんな中、前途を悲観し世を拗ねて生きていた忠彦が帰ってくる。
  • そのため、女子プロ野球の前途を悲観する声も多かった。
  • 同時に私が監房の中で自殺を決心したのは、一文無しになった自分の前途を悲観したからではない。 夢野久作『鉄鎚』より引用
  • このため前途を悲観した移住者のなかから会津に逃げ帰ったり、他藩に失踪するものが続出した。 中川靖造『創造の人生 井深大』より引用
  • 大日本帝国の敗戦という現実を前に、死こそが全てという愛国主義に若い軍人は前途を悲観し自決の道を選んでいく。
  • 海軍武官横山一郎大佐も、日米交渉の前途を悲観する情勢判断を東京に打電していた。 児島襄『開戦前夜』より引用
  • 若い男女が泣いているのを見た爺さんは、なさぬ仲の二人が前途を悲観、無分別なことをするのではと心配して、これまた泣きながら二人を諭しはじめた。
  • そこを通り掛かった民助が前途を悲観して思い切ったことをしたのも死神に魅入られたせいだ、とは口さがない野次馬達の弁である。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち』より引用
  • 同署の調べでは、大辻さんは最近、仕事がなく、借金も六、七百万円あるといわれ、前途を悲観したらしい。 矢野誠一『さらば、愛しき藝人たち』より引用
  • 村井京子の記憶では、この会話をかわしたのは、ちょうど近衛内閣が第三次になった数日後のころだというが、そのころ、野村大使はつくづく日米交渉の前途を悲観していた。 児島襄『開戦前夜』より引用
  • 西郷は月照、国臣とともに船を出し、前途を悲観して月照とともに入水してしまう。
  • 幕藩体制の瓦解を目の当たりにし、かつての仲間たちが活躍するのを見て前途を悲観した彼は、「特志解剖願」を書き上げて東京府に提出した。
  • 知恵遅れの子供の前途を悲観した母が、過失をよそおって殺そうと、ヤカンの熱湯をかけたのであった。 上野正彦『死体は語る』より引用
  • 原因は病弱な愛息の前途を悲観してのこと。 和田はつ子『薬師』より引用
  • 入院する人は、たいてい弱り切って前途を悲観しつつタクシーかなんかで運びこまれるのであるが、この患者は、張り切って希望に胸を躍らせながら、電車で入院するのである。 東海林さだお『ショージ君のぐうたら旅行』より引用
  • 牧阿佐美が今後を心配して「踊れなくなるから手術はよくない」と言ったが、川口は前途を悲観して引きこもってしまい、2年近いブランクが続いた。
  • 破れたる足袋にジャンパーの風体、医者ともなれば少くとも白衣にひげをひねりあげて傲然と鼻をつきあげておることを得んと、はかなき楽しみを持ちいたるわけにはあらざれども、同業者の卵としていささか前途を悲観す。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 収容所における伝染病感染を含む病死、戦闘、さらには移民用地を強制的に取り上げられ生活の基盤を喪っていた地元民からの襲撃、前途を悲観しての集団自決などが理由である。
  • 後伏見は前途を悲観して出家している。
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