前途の希望

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  • 私は前途の希望も消え、息子と妻への償いのため、死だけを考え続けている。 泡坂妻夫『死者の輪舞』より引用
  • 出版屋から得てきた前途の希望も快い印象も、すっかり台なしにされたような気がした。 横溝正史『山名耕作の不思議な生活』より引用
  • それは文学に対する前途の希望を語り合っているのであった。 高浜虚子『子規居士と余』より引用
  • 多年の苦学と、前途の希望が中断されるというのがその理由である。 黒島伝治『明治の戦争文学』より引用
  • 前途の希望に光が見えたといふふうで、小池は力附いて言つた。 上司小剣『東光院』より引用
  • 私は然し前途の希望といふものを持つてゐなかつた。 坂口安吾『魔の退屈』より引用
  • 王虎もまた前途の希望が新しくよみがえるのを感じて、兄たちに告別の言葉を述べた。 パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』より引用
  • ところがそこに思いもかけぬ事件が突発とつぱつして、私にあらたな前途の希望をいだかせることになったのです。 ドイル『入院患者』より引用
  • 前途の希望に照らされて、見るからに陽気な心持のするものだ。 夏目漱石『趣味の遺伝』より引用
  • 前途の希望などありはしない。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • 船に積まれた御馳走の皆無になるまで二人は嵐山の山影を浴びて前途の希望を語り合った。 高浜虚子『子規居士と余』より引用
  • こんどは、前途の希望を失っただけに、徹底的におぼれた。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • スーラーブは自身も、まるで蘇えった心の拠りどころと、前途の希望とを感じた。 宮本百合子『古き小画』より引用
  • 我等の顔は、雲霞の如き前途の希望に輝いた。 木下尚江『幸徳秋水と僕』より引用
  • それが、いざ結婚という瀬戸際せとぎわになって、突然、この恐ろしい不幸に見舞われて、前途の希望も破壊されようとしているのです。 ドイル/鈴木幸夫訳『コナン・ドイル ホームズの回想(2)』より引用
  • ジャーンディスさんと私が、前途の希望にみちあふれ、元気よく夕陽を浴びて立ち去ってゆく若い二人の姿を見送ったその同じ部屋でした。 ディケンズ/青木雄造・小池滋訳『荒涼館(4)』より引用
  • 何の雲翳うんえいもなく、洋々たる前途の希望の光りに輝いていた居士は、これを嵐山清遊の時に見たのであったが、たとい病余の身であるにしても、一度危き死の手を逃れて再生の悦びに浸っていた居士はこれを保養院時代に見るのであった。 高浜虚子『子規居士と余』より引用
  • この二人の男が、デルブレーの遠大なる計画に失敗し、前途の希望を失って、ベル・イルに亡命したポルトスとアラミスであることは、読者にもすでにおわかりであろう。 アレクサンドル・デュマ/石川登志夫訳『鉄仮面(下)』より引用
  • しかし、是はまだ民族の若い爲めであると考へ、將來眞に成熟期に入るのであると考へれば、前途の希望は、また大なるものあるとも云はれる。 内藤湖南『日本文化とは何ぞや(其一)』より引用
  • それが、いざ結婚という瀬戸際になって、突然、この恐ろしい不幸に見舞われて、前途の希望も破壊されようとしているのです。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・内田庶・中尾明訳『シャーロック・ホームズ全集(下)』より引用