前途に不安

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  • 戦争の実態を知らなかった国民が、日本の前途に不安を感じたのはこのころからであった。 中川靖造『海軍技術研究所』より引用
  • これから、どうなってゆくんだろう、と不倫の前途に不安なものを感じたりもした。 南里征典『自由ケ丘密会夫人』より引用
  • 太平洋方面では敗戦がつづき、国民は戦争の前途に不安を感じるようになっていた。 高木俊朗『インパール』より引用
  • ただ、当時の関係者や近親者の話を総合すると、対米戦の前途に不安を持ったためというのが、伊藤の真意だったようだ。 中川靖造『海軍技術研究所』より引用
  • 前途に不安を感じる材料は、なにもなかった。 星新一『あれこれ好奇心』より引用
  • 斬り取り次第で遠国おんごくへの国替を知って、光秀が前途に不安と絶望感を抱いたのも無理ではなかったといえる。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • こんなことで、果たして深く傷ついたぼくの心は癒されるのだろうか、と前途に不安を抱きつつ車で札幌に向かう。 東海林さだお『ショージ君のぐうたら旅行』より引用
  • つまりトーキーがおいおい軌道にのってきて、弁士という職業のひとたちが前途に不安をおぼえはじめたのがそのころなんです。 横溝正史『金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄』より引用
  • 商用はとどこおりなくすませたものの、ふと前途に不安を覚えて、費孝先に占ってもらった。 駒田信二『中国怪奇物語〈神仙編〉』より引用
  • そんな中イラク国内での前途に不安を抱いたアッシリア人たちは武装難民としてシリアに向かった。
  • 彼らは主として三等船客であって、この長い帰りの旅路は、さいわい前途に不安はなかった。 ヴェルヌ/江口清訳『皇帝の密使(上)』より引用
  • デヴィッド・マークスはグループの前途に不安を感じ一時脱退したアル・ジャーディンの代わりとして1962年から1963年まで在籍した。
  • しかし、いま主君が惠瓊を徳川打倒の軍師に使おうとしていることで、三成の前途に不安を感じていた。 茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実-』より引用
  • 皇帝はマリイ・ルイズに、『春のように温暖の日が続く』と書くが、さすがに、前途に不安を覚え、九月二十日、霧帝に三回目の親書を送る。 加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』より引用
  • 国王ヴィットリオ・エマヌエレ三世は、国情不安で騒然とした一九二二年十月、ムッソリーニに政権をゆだねるのだが、その時すでに前途に不安を抱く国民が数多くいたのである。 木村裕主『ムッソリーニの処刑』より引用
  • 光秀の場合、前途に不安を抱き、将来に希望をもてなくなるというのは、光秀自身の才能がないとか、武略に自信が持てないとか、いうのでは、もちろんない。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • 現在台鉄の主力車両のE1000型、EMU500型、EMU600型全てが韓国製のため、メーカーの補修部門が撤退した今、主力車の前途に不安が出た。
  • 前途に不安はない。 堀和久『春日局』より引用
  • また撃墜された機体から回収された海図から、進路上に存在する敵とも味方とも知れない未知の勢力「神聖レヴァーム皇国」の存在も明らかになり、旅の前途に不安が翳り始める。
  • 救済の中身は日日男子三合、女子二合五勺の割合で御救い米をあたえ、また味噌蔵をひらいて一人あたり味噌十匁を施与するといったもので、窮民たちは前途に不安を感じながらも、熱い粥と味噌汁をすすることが出来てひとまず安堵したのである。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用