前に端然と

4 の用例 (0.00 秒)
  • ミン大統領は二階右手の執務室で、大きな机を前に端然と待っていた。 近藤紘一『サイゴンのいちばん長い日』より引用
  • 簾屏風ごしに、机を前に端然と坐していられる後ろ姿が見える。 矢田津世子『痀女抄録』より引用
  • 長脇差の親分じみた、色の黒い、デップリとして貫禄のある田宮氏は、褞袍どてらのまま紫檀の机の前に端然と坐って、朝日を吸い吸い私の話を聞いてくれたが、聞き終ると腕を組んで、傍の宇東記者をかえり見た。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • また、そもそも色紙などというものは、第一線から退かれた先生が、値段の高そうな着物を着、黒檀こくたんの机の前に端然と坐り、さらには柿などが二つほど盛られ、庭先のささが風に揺れる音がして、かけいの音に静けさを決めつけられ、そこで涼しげに墨をすり、おもむろにしたためるものだ。 つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』より引用