前に投げ出す

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  • 吉左衛門はとかく不自由でいる右の足を半蔵の前に投げ出して見せた。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 親は十本の縄の片端は自分の片手にまとひ他の一端を前に投げ出す。 正岡子規『墨汁一滴』より引用
  • 友美は回転をめ、足を前に投げ出すようにして、鉄棒にぶら下がった。 岩本隆雄『星虫』より引用
  • 人形のように前に投げ出した脚が大きく開かれていた。 牧野修『屍の王』より引用
  • 魂と身を僕の心に巣くう悪魔の前に投げ出してくれたんだ。 二階堂黎人『奇跡島の不思議』より引用
  • 神岡美紀は背中を湯船のへりに預けて、脚を前に投げ出す姿勢で死んでいた。 東川篤哉『謎解きはディナーのあとで2』より引用
  • そのとき、何かにつまずき、両手を前に投げ出すようにして転倒した。 宮部みゆき『模倣犯 上』より引用
  • 顔は暗くて見えなかったが、何か哀願するらしく、両手を前に投げ出している。 三上於菟吉『土色の顔』より引用
  • 突然「やめた」と歎声を発して律子はカードを自分の前に投げ出した。 辻井喬『いつもと同じ春』より引用
  • レモンはデッキに出てから腹に刺された剣を抜いて、目撃者の前に投げ出す。 泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』より引用
  • 美沢は、いつの間にか、壁に背をもたせて、両足を前に投げ出していた。 菊池寛『貞操問答』より引用
  • 父は財産全部を忰の前に投げ出して、自分は思い切りよく隠居してしまった。 岡本綺堂『籠釣瓶』より引用
  • 課長は、机の引出しから、二通の報告書を取り出して、十津川の前に投げ出した。 西村京太郎『殺しのバンカーショット』より引用
  • 係長は出荷場から送られてくる伝票のとじをばさりとおれの前に投げ出した。 光瀬龍『歌麿さま参る』より引用
  • しまいには床に尻をつけ、そのまま両足を前に投げ出して座った。 東野圭吾『殺人の門』より引用
  • リヤの威かくは、既に命を王の前に投げ出している伯爵に対して何の役にたつでしょう! ラム/松本恵子訳『シェイクスピア物語』より引用
  • 私は前に投げ出しておいた手紙を拾いあげて、ポワロに渡した。 クリスティ/松本恵子訳『危機のエンドハウス』より引用
  • 板に菅編みでも敷いているのか、甲冑かつちゆう姿で脚を前に投げ出している。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 6 終焉の巻』より引用
  • しかも夫人は、しばしばこうした機会を磯部富郎の前に投げ出してくれるのである。 横溝正史『空蝉処女』より引用
  • 二人共に斑入ふいりの大理石の欄干に身をもたせて、二人共に足を前に投げ出している。 夏目漱石『幻影の盾』より引用