刺戟

全て 名詞
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  • 吉川夫人じゃないかという気がたちまち彼女の頭を刺戟しげきしたからである。 夏目漱石『明暗』より引用
  • あるものはまた学者たちの好奇心を最高度に刺戟するものと思われた。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』より引用
  • 彼は三日目の朝になって、前前日の刺戟の結果を一層強く節節に感じた。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • これが不貞だという意識がこの中年女に異常な刺戟を与えるらしかった。 松本清張『陸行水行 別冊黒い画集2』より引用
  • ただ一種変った人だという感じが新たに刺戟しげきを受けるだけであった。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 現代の子女がどんな刺戟に生きているかを、明治時代の頭では案じ得ぬ。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • 刺戟性の飲料は、る場合には、物理的表現の補助となるかも知れない。 モーゼス・ウィリアム・ステイントン『霊訓』より引用
  • 攻撃の直前に配られたらしいこういう刺戟的な絵葉書がたくさんあった。 ヘミングウェー/高村勝治訳『勝者には何もやるな/ヘミングウェー短編集3』より引用
  • その開発と醗酵の味を知っているだけに、新鮮な刺戟と興奮をおぼえた。 森村誠一『致死家庭』より引用
  • 全体私はそういう人間であるが,何か刺戟がないと何もできない性質である. 高木貞治『回顧と展望』より引用
  • これが半七を刺戟して、いよいよ彼の注意を熊蔵の二階に向けさせた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 環境が変化したことはたしかに彼に創作上の刺戟となったのじゃないかしら。 柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』より引用
  • こういう程度に直接生活的な器は何だか生活慾を刺戟していい心持です。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 何かこう、変った刺戟でもなければ生きて居られないような気がしていたんだ。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • そんな吉田にはいつも南天の赤い実が眼の覚めるような刺戟で眼についた。 梶井基次郎『のんきな患者』より引用
  • 私は隣の女が余りにひつそりとして居るので却つて私の心が刺戟された。 長塚節『隣室の客』より引用
  • そして自分の思想は、又新しい刺戟しげきを受けて、別な方面へ移って行く。 森鴎外『かのように』より引用
  • 強烈な刺戟や物質的なものが幸福として永續されるはずもありません。 吉川英治『折々の記』より引用
  • 鳥類はその歌とその天賦の能力の多様さによって人間の想像力を刺戟する。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(中) 地の果ての燈台』より引用
  • 或る時は外界の刺戟に対して反射的に意識を動かして生活している。 有島武郎『惜みなく愛は奪う』より引用
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