刹那

全て 名詞
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  • その時その刹那ばかり恐ろしい気持のしたことは後にも前にも無かつた。 村山槐多『悪魔の舌』より引用
  • 空に異様な悲鳴があがったのは両者の間隔が一間となった刹那せつなであった。 山田風太郎『柳生忍法帖(下)』より引用
  • それがなぜか彼の記憶きおくに、刹那せつなの間さっきった女の眼を思い出させた。 芥川龍之介『舞踏会・蜜柑』より引用
  • その刹那彼女の眼は実に大きく一時にびっくりしたような色をおびた。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 革命に敗北した幻滅の中での刹那せつな的快楽に生きるサーニンの姿を描いた。 林芙美子『放浪記』より引用
  • この刹那から後は、フレンチはこの男の体から目を離すことが出来ない。 森鴎外『罪人』より引用
  • 思うに彼はその刹那から、今のような臆病な人間になったのであろう。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • 彼女の顔を見たとき弁護人は刹那にその当時の光景を思起したのであつた。 平出修『逆徒』より引用
  • と思うと、船は今までよりも倍以上の速力をして刹那せつなに近寄り始めた。 夏目漱石『満韓ところどころ』より引用
  • 一瞬、武蔵も冷気をおぼえた刹那せつながあったが、しかし彼はこれをたおした。 山田風太郎『忍者六道銭』より引用
  • 私はこれを眺めた刹那せつな、既に秘密の十分の九まで解決したような気持ちがした。 国枝史郎『沙漠の古都』より引用
  • その刹那に一本のやじりに風を切って、二人の頭上に飛んで来ている。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • やつぱり夜中の事だつたと思ふが、刹那の錯覺ですぐ消えてなくなつた。 南部修太郎『自分の変態心理的経験』より引用
  • 風車は十年前に固定されている、と記憶が閃いた刹那、Dの影が動いた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター05 夢なりし“D”』より引用
  • 人間とは思われない絶叫と血潮がふきあがったのは、その刹那せつなであった。 山田風太郎『風来忍法帖』より引用
  • 感情の興奮した刹那には、僕自身も幾度君のやうに考へて來たことだらう。 阿部次郎『三太郎の日記 第三』より引用
  • 元から刹那主義な恋だったから、当然行き詰りが来たのかも知れない。 吉川英治『銀河まつり』より引用
  • 僕はその刹那せつなすでに涙のあふれそうな黒い大きな目を自分の前に想像したのである。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 僕はその刹那せつなすでに涙のあふれそうな黒い大きな眼を自分の前に想像したのである。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • この自然主義が誤れる刹那の観念の上に立つとき刹那主義が生まれる。 倉田百三『愛と認識との出発』より引用
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