到頭

全て 副詞
659 の用例 (0.01 秒)
  • 湯浅と自分とは到頭二人っきりで先へその地下室から出て来てしまった。 宮本百合子『ソヴェト文壇の現状』より引用
  • 私はそして、到頭その朝、そんな風にして父から見捨てられてしまった。 渡辺温『父を失う話』より引用
  • 卿がこの飾りに目をつけた時に、ああ、到頭今日こそは、と思いました。 宮本百合子『古き小画』より引用
  • 隣字の烏山では到頭労働に行く途中の鮮人を三名殺してしまいました。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • そうして、彼は私を放さないで、到頭私の家の前までついて来たのである。 上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』より引用
  • 到頭、そんなことを云わないで、という言葉が朝子の口を出得なかった。 宮本百合子『広場』より引用
  • 実は昨夜ゆうべも会社へしのび込んだのだが、あの中までは到頭とうとう入れなかったのだ。 海野十三『空中墳墓』より引用
  • 到頭Fの感情を害ねてしまつた程、それほど熱心に反対したのである。 牧野信一『或る日の運動』より引用
  • と胸を躍らせていたにもかかわらず、到頭どこにも姿は見当りません。 橘外男『墓が呼んでいる』より引用
  • しかし到頭お別れしなければならない時が来てしまいました。 大倉燁子『消えた霊媒女』より引用
  • 私は、到頭自分自身の方から、切ない恋を打ちあける手段を取りました。 菊池寛『ある恋の話』より引用
  • 行けばよくないことがありそうでたまらないので、到頭止めてしまう。 宮本百合子『日記』より引用
  • 傍聴席の妻女は到頭狂的に泣き出して、誰かの注意で外へ押し出された。 松永延造『職工と微笑』より引用
  • 花のこと云っていたのに到頭私は花を買いませんでした。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • こんなに書いて来たら、到頭とっておきの白状をしたくなりました。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 到頭、或る日姉は私が本当の大人になってしまったことを覚った。 渡辺温『可哀相な姉』より引用
  • と到頭同衾ひとつねをしましたが、決して男女なんにょ同衾はするものでございません。 鈴木行三『真景累ヶ淵』より引用
  • 到頭金釦をつけた空色の制服を着ている税関の役人が私の肩を敲いた。 渡辺温『父を失う話』より引用
  • 私の父が調停係になっていた模様だが、最後には到頭学校を辞めて了った。 高村光太郎『回想録』より引用
  • 一緒いつしよに暴れてゐたチヤク屋の次郎と共に、到頭捻ぢ伏せられてしまつた。 山田風太郎『明治バベルの塔 -山田風太郎明治小説全集12』より引用
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