初夏

全て 名詞
2,995 の用例 (0.02 秒)
  • 前の年の初夏に着手されたものであったから、一年ぶりで出来あがった。 宮本百合子『二つの庭』より引用
  • 初夏にイギリスのサセックス州の田舎に行き、ここで次作の構想を得た。 ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』より引用
  • その中初夏になりましたが、そのころやっと出はじめるようになりました。 浜尾四郎『死者の権利』より引用
  • これが欧洲の春なのであらうが僕等には冬からぐに初夏はつなつが来た気がする。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 初夏からかけて、よく家の中へ蜥蜴とかげやら異様な毛虫やらがはいってきた。 葛西善蔵『贋物』より引用
  • 鵬斎は初夏の一日、例によって根岸の自宅で客とともに酒を飲んでいた。 唐木順三『無用者の系譜』より引用
  • そして心に浮かんだ疑問は、初夏の風と一緒に家の奥へと流されていった。 板東眞砂子『蟲』より引用
  • 明治四十五年の初夏のことであるから、もう三十年近くの昔になる。 佐藤垢石『議会見物』より引用
  • 思へば僕がこの書に初めて接したのは七年前の初夏のことであつた。 牧野信一『ユリイカ・独言』より引用
  • そこには日一日と緑の諧調を変化させているまばゆい初夏の庭がある。 宮本百合子『二つの庭』より引用
  • それとは反対に霜どけの土の色の深さは初夏の雨上りよりも快濶かいかつである。 島崎藤村『新生』より引用
  • 初夏の日差しも気に掛けぬ黒スーツ姿は、白い髪を風になびかせたまま。 川上稔『AHEADシリーズ 05 終わりのクロニクル③〈上〉』より引用
  • おきがかりする何十せきものフェリーや貨物船に初夏の陽射ひざしが映えていた。 光瀬龍『紐育、宜候 SF〈太平洋戦争〉』より引用
  • 初夏のいまごろの季節は、ほとんど夜の九時半を過ぎないと暗くならない。 小池真理子『二人で夜どおしおしゃべり』より引用
  • 初夏を迎えた西離宮は深夜に近くなってもどこかなまめいて気持ちがいい。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第07巻 「コーラルの嵐」』より引用
  • 一九一三年初夏の頃、初演の指揮はピエール・モントゥーだったんです。 柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』より引用
  • 鬱蒼うつそうとした初夏の森のあちらこちらで、いろいろな鳥たちがさえずっていた。 大石圭『飼育する男』より引用
  • 初夏といっても、石造りの城の中でじっとしていると日中でも底冷えする。 坂東眞砂子『旅涯ての地(下)』より引用
  • 展覧に時刻を移したが、初夏の日は猶高く食時にもまだ大分間がある。 永井荷風『百花園』より引用
  • 初夏の陽気な朝だというのに、部屋の中には重苦しい空気が立ちこめた。 小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』より引用
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