列車
全て
名詞
45,210 の例文
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彼はプラットフォームの人込みを抜けながら、何やらその前に人だかりがしているのを見ると、何んの気なしに足を駐めて掲示板を覗いた。それは今彼の乗って来た中央線の列車が一部不通になった知らせだった。それで見ると、彼の乗り合わせていた列車が通過した跡で、山峡の或鉄橋が崩壊し、次ぎの列車から嵐の中に立往生になったらしかった。
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丁度そのとき下りの列車が構内にはいって来かかっていると云う事が咄嗟に彼女には分からなかったのだ。その列車はどの車もやはり同じように片側だけ雪を吹きつけられていた。十五六人ばかりの人が下車し、戸口の近くに外套をきて立っている菜穂子の方をじろじろ見ながら、雪の中へ一人一人何やら互いに云い交して出て行った。
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もし単に宝石類が線路のわきに投げ捨てられただけなら、いずれ発見されるでしょう。だから列車が海上を通過しているその瞬間が重要になってくるわけです。一方あなたは、当地でくだんの宝石類を売却する手はずをたてていました。
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ロンドン行きの列車を調べていたにちがいないとでもいうようなふうで。そうとすれば、まったくアンドーバーの人間ではなかったということです。
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第一は不思議な偶然の符合と申しますか、ナイトンもあなたの秘書になってからちょうど二か月になるということ、第二はナイトンの頭文字がケッタリング氏と同じく、Kであることでございました。そこでもし列車内で発見された煙草のケースがナイトンのものだったら?と考えるに至りました。
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例の紳士は大陸連絡船行きの列車に乗るためにホテルを出たところでした。目下のところ、我々のなすべきことは、その紳士を捕らえることだけですな。
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どうやら帰京して、上野駅で人を待つ用事が起った。待つ列車は青森発東北本線の上りで、夜の九時すぎにつく予定であった。大混雑をぬけて出口に立ちつくしたが、その前の信越線、八時二十分からがいつ迄経っても入って来ない。
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そこには死が待っているのみです。過去において、カトリック列車から飛び出したものも少なくありません。彼らはみな永遠の死の苦しみをなめています。
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彼はそれを完全に計算に入れていたようで、一瞬ぼくは彼が成切したと思った。彼は列車の速度と同じスピードですべって来て、屋根へとび移ったのだ。ちょっとのま、彼は客車の真上で、スキーを穿いたまましっかり立っていた。
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十五歳ぐらいの不良少年がチャリンコ適齢期であり、親分子分、兄貴とのつきあいを知っていることは、こんにちの日本の世相では周知の事実である。反対に十三歳より十五歳の少年たちが列車妨害を発見した一例があった。これとそれとを考えあわせれば、十五歳の少年団の列車妨害はただのいたずら心といいきれるだろうか。
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ベルジュラックからの列車が駅に着くまでもう二十分しか残っていない。彼女の夫がタクシーに乗ったら、全部で四十分あれば充分だろう。
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待合室にはいませんでした。列車に乗る時注意してたんですが、二人が乗ったかは分かりませんでした。
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フィリップ・スレザビーは列車のほとんど人のいない車室に腰をおろした。さあ、これからありがたい好都合なところへ参上するんだぞ、と思うといい気持だった。
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「もういいから」 西山さんは手を振りきってどんどん列車の方に行く。婆やはそのすぐあとから楽々と跟いていくことができた。
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駅のぼんやりした光りの中に、乗客が二、三人、列車に乗るのが見えた。ランタンが揺れ、ドアがバタンと閉まり、列車はふたたび動きだした。
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現在、鉄道沿線の左右各十キロ内の村落は、鉄路愛護村として組織され、匪賊の襲来に対して村民が自警するようになっている。なお列車内や所々には、会社に属する一種の警備兵が配置されている。そしてこの愛護村に対しては、不足物資の配給や穀物種子の分配などが、会社の負担による安価でなされているし、其他種々の工作も行われている。
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駅には公衆電話が三つ備えてある。ちょうど電話のかかった時刻には三つの列車が三方からアボット駅に入った。それらの列車は北行の急行に連絡している。
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