切実な要求

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  • まあ、ビルマほど切実な要求など、この国の大学生にあるはずもないが。 石田衣良『電子の星 池袋ウエストゲートパーク4』より引用
  • その原因は精神的に自分を高めようといふ切実な要求がなかつたからであります。 岸田国士『文芸と国語』より引用
  • しかし同時に又彼は、もし自分が彼女から離れずにいて、自分の中の切実な要求を押し殺していれば、それは自分の生活を否定することであることも知っていた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用
  • そういう検定方法は切実な要求さえあらばいくらでもできるはずであるのにそれが実際にはできていないとすれば、その責任の半分は無検定のものに信頼する世間にもないとは言われないような気がする。 寺田寅彦『断水の日』より引用
  • 永遠に人間的なるものの生命のメロディーとリュトムスとを感得しようと云ふのが人々の切実な要求であるのでせう。 三木清『消息一通』より引用
  • 日本のくらしき作陽大学と提携したのは、国際交流以上に経営難からの切実な要求であったとみられる。
  • と切実な要求がたかまって来るのであった。 宮本百合子『映画の語る現実』より引用
  • 何かを人間から、奪うならば、たちまち奪われたものが、奪われたものにとっては一番切実な要求となり、願望となるのであろう。 葉山嘉樹『海に生くる人々』より引用
  • 彼はきたえあげられたベテランの宇宙犬で、多くの戦闘と負傷の経験者だったから、その思考波が何を意味しているかということと、それがどれほど切実な要求から伝達されたかということを、ただちに理解した。 E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ1) 銀河パトロール隊』より引用
  • この流れはすでに左翼的イデオロギーを伴っており、生活に直結する切実な要求は次第に濁流のごとく強く激しくなった。
  • ところが今日のわたしたちの一方の耳からは絶えずソヴェトに対する中傷や事実の不明な流説がつぎこまれるためにソヴェト社会の実際をありのままに知りたいという気持は一層切実な要求となっている。 宮本百合子『あとがき(『モスクワ印象記』)』より引用
  • 伸子が、親たちと一緒に立たず、わずか一週間でも自分たちだけおくらしたのは、伸子のこころもちの切実な要求からだった。 宮本百合子『道標』より引用
  • 朝夕のきまった時刻に回診にくる医師と看護夫とは、終始にこやかな微笑を浮かべ、気分はどうかねとか、欲しいものはないかとかの口先だけのいたわりは示すけれども、時間を返して欲しいという、いちばん切実な要求にだけは、決して応じようとしなかった。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • 今日一般に歴史的な読書への傾きがつよめられて来ているが、その原因には、目前の無説明な、紛糾に対して何とか会得の筋道を見出したい切実な要求も動いている。 宮本百合子『今日の文学の諸相』より引用
  • いわば新世界の創造の暁に、民衆が半ば目醒め、半ば暗さに置かれながら切実な要求に衝き動かされて熱心に餌じきを求め、直感的にその腐った部分とそうでない部分とをよりわけたのと似ている。 宮本百合子『マクシム・ゴーリキイの発展の特質』より引用
  • 第一、おととしのメーデーのスローガンであり、去年のメーデーにも主要なスローガンの一つであった働けるだけ食べられるように、という切実な要求は、今年のメーデーに、どんな新しい表現をもってあらわされるのだろう。 宮本百合子『正義の花の環』より引用