切実な欲望

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  • 思い返しても息のつまる取材ではあったけれども、求める相手の相対的な少なさのなかで、切実な欲望が交歓されていることだけは見とどけることができた。 橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』より引用
  • 切実な欲望ではあったが、おそらくほんとうに幸子の実体をつかむことはありえないであろうことも、イグナシオにはわかっていた。 花村萬月『イグナシオ』より引用
  • いままでは食物と飲物への欲求は緩慢かんまんなものでしかなかったが、いまや切実な欲望となって、わたしを苦しめた。 バローズ『火星シリーズ03 火星の大元帥カーター』より引用
  • 実際、全世界は遊戯と表面にすぎず、未知の深淵しんえんの上をわたる風の息吹いぶきとさざ波にすぎないかもしれないという予感が、思想としてでなく、肉体的な身ぶるいとして、軽い目まいとして、恐怖と危険の感情として、同様に切実な欲望に引きつけられる感情として、見つめる牧童王子の上をかすめていった。 ヘッセ/高橋健二訳『ガラス玉演戯(下)』より引用
  • 僕は肉欲に溺れながら、あるいは肉欲に溺れる女を適当にあやしながら、宗教的快感に対する切実な欲望をもてあましていた。 花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』より引用