切実なもの

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  • それが彼の希望のなかで、現在もっとも切実なもののはずだったからだ。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • そして、それこそお母さんとして一番切実なものであるわけですから。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • その贔負のうちにはただの贔負でない切実なものがあつたこと無論である。 斎藤茂吉『三年』より引用
  • かれらの野心には自らの命にかかわる切実なものがあったからだ。 今邑彩『翼ある蛇(「蛇神」シリーズ第2巻)』より引用
  • つまり幻覚は、欲求のうちでもっとも切実なものから現れるのである。 中村希明『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』より引用
  • そこには望まずして対立におかれる苦しさの切実なものがある。 宮本百合子『文芸時評』より引用
  • 私のような歳になると、昨日に逢いたいという言葉が切実なものとして感じられて来る。 高橋克彦『前世の記憶』より引用
  • 彼がむきになる理由りゆうは、実のところ、切実せつじつなものなのではないか? 賀東招二『フルメタル・パニック!サイドアームズ02 極北からの声』より引用
  • 今の私にただ切実なものは、一所不住を旨とした古人の心である。 竹内好『近代の超克』より引用
  • こんな心配はたしかに切実なものであったが、ぼくの不安のもっとも大きな原因はそうした心配ではなかった。 プレヴォ/鈴木豊訳『マノン・レスコオ』より引用
  • それによくよく耳を澄ますと、そのキバり声にはかなり切実なものも感じられる。 原田宗典『東京困惑日記』より引用
  • 彼のそういう気分というのは、実は切実せつじつなものなのだ。 賀東招二『フルメタル・パニック!サイドアームズ01 音程は哀しく、射程は遠く』より引用
  • 帝国の状況は、ラインハルトの才能の建設的な面を必要とすること、切実なものがあった。 田中芳樹『銀河英雄伝説 03 雌伏篇』より引用
  • 冷戦期において、西側各国におけるソ連海軍の潜水艦の脅威は切実なものであった。
  • 彼女は此の文豪の手筋を熱心に、と見こう見する宮坂の意図がどんなに切実なものであるかを知っていた。 岡本かの子『ガルスワーシーの家』より引用
  • この対決を戦闘に発展させたくないという祈りはこれまでにもまして切実なものとなった。 R・エイヴァリー『ゼロスの戦争ゲーム』より引用
  • しかし、そうした態度をとることが、韓国の社会生活のうえでは、かなり切実なものなのである。 呉善花『新 スカートの風』より引用
  • 慈念の心理分析を作者が試みていない点は、逆にこの作品のモチーフが作者にとってどれほど深く切実なものであったかを示している。 水上勉『雁の寺・越前竹人形』より引用
  • 憶良は渡海して支那文化に直接接したから、此思想も彼には身にいていて切実なものであったに相違ない。 斎藤茂吉『万葉秀歌』より引用
  • 阿賀妻にとってはこの思いこそ切実なものであった。 本庄陸男『石狩川』より引用
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