切り出したとき

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  • 別れ話を切り出したとき、百合江は僕のことをエゴイストだとののしった。 浅田次郎『姫椿』より引用
  • 八方斎は、そのことを切り出したときの越前守の顔を思い出した。 山田風太郎『忍者六道銭』より引用
  • 口調を戻して切り出したときには、真顔になっていた。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • さっき屍体を運んでくれと切り出したときはさすがにびっくりしたようであったが、いまその屍骸を見ても、べつに動揺の色は見えない。 山田風太郎『幻燈辻馬車(上)』より引用
  • 父の平右衛門がそそくさとさがるのを待って、外記がその話を切り出したとき、いちは、おどろきよりもむしろいきどおりを覚えた。 滝口康彦『拝領妻始末』より引用
  • 瑠璃子が別れ話を切り出したときに言った言葉だ。 葉山透『9S<ナインエス> 第01巻』より引用
  • 彼が奥さんに離婚を切り出したとき、あなたが「何てバカなことを」と思う反面「彼の行動が嬉しかった」と感じているのは矛盾しているようでとても素直な気持ちだと思います。 梅田みか『愛人の掟3』より引用
  • だから、世間話がすんで白菊の下買いを切り出したときも、彼の心の裡は一向に晴れなかった。 上西晴治『十勝平野(下)』より引用
  • ただ、鋸が骨に当って切り出したとき、その不気味な音と共に、彼の苦痛にもだえてうごめく表情や動作が、一そう大きくなったのを現実にこの目で見ている。 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』より引用
  • ある日、翁と媼がいつになくあらたまった様子で娘の部屋を訪れ、ひとつ折入って話があるのだが、と口ごもりながら切り出したとき、うなずいて目をあげたかぐやは、そのとたんに自分が譲らないわけにいかないことを悟りました。 矢川澄子『兎とよばれた女』より引用
  • 実際、あの死んだ従兄のところの楓の木の下で、その話を切り出したときは、さすがに寛治も面くらっていた。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • いきなり説明者がそう切り出したとき、私たちの聞に「えっ」「おお」といった驚きの声が流れた。 日野啓三『聖岩 Holy Rock』より引用
  • 息子の芳太郎が、五年前突然おぬいを家に連れてきて、嫁にしたいと切り出したとき、市兵衛は、芳太郎がこの娘にきつけられたわけが、即座にのみこめた気がしたのだった。 藤沢周平『暁のひかり』より引用
  • 奉公人をあつめて、じつはまさを家の女房に直そうと思うのだがと切り出したとき、喜左衛門はかなり気はずかしい思いをした。 藤沢周平『夜消える』より引用
  • アントニオは別れ話を切り出したとき、憤激したマリー=ルイーズに傘でめった打ちにされ、歯を何本か折られたという。
  • 去年の暮れに、こちらから別れを切り出したとき、千紗は眉をひそめながら、信人を無責任だとなじった。 乃南アサ『冷たい誘惑』より引用