出口のところ
116 の用例
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駅の出口のところに立って、じっとこちらを見ていたといいましたよ。
とすると、われわれと一緒に福島に着いたか、それより前に着いたとしか考えられないんです。
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西村京太郎『みちのく殺意の旅』より引用
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マスターズ警部の呼ぶ声に、わたしは急いでハリデーのあとを追いかけた。
警部はすでに廊下のはずれの出口のところから、表をのぞいていた。
雨はだいぶ小降りになっていた。
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カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』より引用
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出口のところで本が販売されていたので購入しました。
タイトルは同じです。
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左織は髪に手をあてて風の中へは出て来なかった。
祠と左織がいる階段の出口のところとは、十歩ほどの距離があった。
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半村良『闇の中の黄金』より引用
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そう言って彼が指すのは、S館の横の出口のところの石段なんだ。
横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』より引用
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こうして二人は庭の出口のところまでやってまいりました。
サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』より引用
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ボーイの一人がすでに雪絵のハンドバッグを持って出口のところに待っていた。
半村良『セルーナの女神』より引用
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ふたりは長いことかかって、やっと出口のところまで出た。
そのときには、ケート・ヘグシュトレームの衣装は、着たまま何時間も寝ていたように、くしゃくしゃになっていた。
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レマルク/山西英一訳『凱旋門(下)』より引用
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彼らは出口のところまでついてきて、ぼくたちにおじぎした。
ロカルノの擁護者はいくらかよそよそしかった。
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ヘミングウェー/高村勝治訳『武器よさらば』より引用
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右に加えて、敷蒲団一枚と掛蒲団二枚が、焼かれなければならなかった。
そしてこれらの大きな荷物を、大書院の裏の出口のところへ、少しずつ運んで重ねた。
その上で、金閣の例の北側の板戸を外しに行った。
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三島由紀夫『金閣寺』より引用
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出口のところで立ち止まると、大助はニヤリと笑って私を探るように見た。
森瑤子『愛の予感』より引用
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フルートは歌いつづけ、スパーホークは危険を冒してちらりと肩越しに視線を投げた。
通路の出口のところに少女が立っていた。
背後にセフレーニアを従えている。
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エディングス『エレニア記4 永遠の怪物』より引用
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なんでも森の中へ通じていて、その出口のところは古い城壁みたいなものがくずれているとか。
クリスティ/赤冬子訳『三幕の殺人』より引用
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あまりご面倒はかけません。
それほど長い距離ではないのですから、この建物の出口のところまで連れていっていただければいいのです。
そうすれば階段のところで気分をなおします。
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カフカ/飯吉光夫訳『審判』より引用
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教会から外へ出るとき、ランドリはあまりぐったりしていたのでファデットのことを忘れはてていた。
だがファデットは、出口のところで、きれいなマドロンと並んで立っていた。
マドロンとしては、最初の踊りは自分のものと思いこんで待っていたのだ。
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サンド/篠沢秀夫訳『愛の妖精』より引用
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ギャングウェイを通って、空港ロビーに入る。
出口のところには、札幌行きのバスが待っていた。
札幌まで直通で一人五百円だが、新婚組は、一刻も早く、二人だけの世界に入りたいとみえて、レンタカーを借りる者が多かった。
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西村京太郎『夜間飛行(ムーンライト)殺人事件』より引用
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サンテールが階段の出口のところに再び姿を現わした。
アレクサンドル・デュマ/鈴木豊訳『赤い館の騎士(下)』より引用
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こうして、Kは、教師をさんざんに怒らせた揚げ句に、さらに猫という重荷をまでも教師に背負わせてしまったのである。
教師が出口のところでKに向かって言った最後の言葉も、どうやら、そのせいらしかった。
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カフカ/谷友幸訳『城(上)』より引用
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手荷物検査と入国手続きを済ませ、外のバスに乗ろうとした時、私はリースを見つけた。
リースはフィールドへの出口のところで髭のある小柄なイタリア人と話をしていた。
群衆の頭越しに目が合った。
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イネス/池央耿訳『怒りの山』より引用
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店を出る彼女を、出口のところまで送っていった。
しばらく見送っていると、彼女はビルを出るところで、私を振り返って一礼した。
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宮部みゆき『名もなき毒』より引用