凭れる

全て 動詞
44 の用例 (0.00 秒)
  • 女は安心したのか、身体を二つに折って私の方にもたれるようにしている。 福永武彦『忘却の河』より引用
  • 署長はつえにしていた剣に力を入れて、もたれかかるようにしながら言った。 佐左木俊郎『或る嬰児殺しの動機』より引用
  • 橘と加藤さんは向い合って窓にもたれ、外の闇にばかり視線を投げていた。 原登『村 の 名 前』より引用
  • 人より先に登って来た南日君と私とは、杖にもたれて雪の上に立ち停った。 木暮理太郎『黒部川奥の山旅』より引用
  • 勝手の壁に凭れていた男は、洗面所の扉を開けて一歩だけ浴室に入った。 久生十蘭『魔都』より引用
  • 妻の突然の死で、彼はもたれていた柱が不意に倒れたような感じだった。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • まだホテルの羽目にも外に三四人の黒ン坊が、凭れて眠って居る様子だ。 岡本かの子『ドーヴィル物語』より引用
  • 里村は体を反転させると背中を手すりにもたれさせ、室内へと目を向けた。 柄刀一『400年の遺言 死の庭園の死』より引用
  • 戸口に凭れてゐる娘共には勿論の事、逢ふ人毎に此方から言葉をかける。 石川啄木『刑余の叔父』より引用
  • しかし、体は武蔵の手にもたれたままうっとりとひとみはまだ遠くを見ていた。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 少年は材木にもたれ、寒そうな顔もしないでこの寂しい風景を眺めていた。 福永武彦『風土』より引用
  • アーエートは西側の海岸の岩隙チムニイの壁に凭れ、眼をあいたまま死んでいた。 久生十蘭『海豹島』より引用
  • そこには背凭れに手を掛けて私たちを覗き込んでいる女性の顔があったのである。 永沢光雄『風俗の人たち』より引用
  • 栃之木は吉井がもたれかかっている椅子いすをデスクのそばまで押していった。 夏樹静子『女検事 霞夕子 螺旋階段をおりる男』より引用
  • 案内された部屋に入ると、テーブルにもたれていた石黒が薄眼をあけた。 小林信彦『夢の砦』より引用
  • 思ったよりも身体はえているようで、靠枕にもたれていても息が弾んだ。 小野不由美『十二国記 09 黄昏の岸 暁の天』より引用
  • 欄干てすりもたれて朝日川の水の流れを眺めている若侍の一人が口を切った。 江見水蔭『備前天一坊』より引用
  • 彼女は、彼がさっき立って行った時と同じ姿勢で卓袱台に凭れていた。 福永武彦『海市』より引用
  • 柱にもたれていた竜之助の前へ、お銀様はその花を持って来ました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 彼は玄関の壁に凭れながら、あの本この本を引き出して読んだものだ。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
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凭れる の使われ方