凡そ私

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  • それは決してさいちゃんだけのことではなく、およそ私の知る限りの人がそうだった。 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』より引用
  • Zは馬の癖にたつたこれだけの行程で、まるで私のやうに沮喪の気色を露はにしてゐたが唱に手綱を執られると凡そ私の場合には示しもしない好意に溢れて頭をあげた。 牧野信一『剥製』より引用
  • 凡そ私は戦争を咒つてゐなかつた。 坂口安吾『魔の退屈』より引用
  • 凡そ私は得意でなどはなかつたのであるが、家に戻ると娘を案内して自転車を並べながらあちこちの風物などを説明しまはるのであるが、娘が呉れるネクタイを結ばなければ悪いやうな気がして、制服を着換へてゐたのを、学生監に見つかつて停学処分を享けた。 牧野信一『文学的自叙伝』より引用
  • この情態が面白からぬことを気付く頃に現れる次の現象は、凡そ私に分る所を以てすれば、心理的に病弊を究明しはじめることであらう。 中原中也『生と歌』より引用
  • 凡そ私は得意でなどはなかつたのであるが、家に戻ると娘を案内して自轉車を竝べながらあちこちの風物などを説明しまはるのであるが、娘が呉れるネクタイを結ばなければ惡いやうな氣がして、制服を着換へてゐたのを、學生監に見つかつて停學處分を享けた。 牧野信一『文学的自叙伝』より引用
  • 寝苦しかつた、肺炎なんて、凡そ私にはふさはしくない。 種田山頭火『其中日記』より引用
  • 私の醜い病癖や、不愉快な神經質的の惱鬱や、厭人思想や、虚僞や、下劣な高慢や、謙遜を裝うた卑屈や、賤劣極まる利己的思想や、混亂紛雜した理智の爭鬪や、畸形な、しかも醜惡を極めた性慾の祕密や、及びそれらのものの生む内面的罪惡や、凡そ私を苦しめ、私を苛責し、私を陰鬱にするところの一切のものが懺悔された。。 萩原朔太郎『散文詩・詩的散文』より引用