凡そ文学

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  • 凡そ文学者は、普通の場合に於ても、「明日」を待っているであろうか。 豊島与志雄『明日』より引用
  • 生活というものがそのままで凡そ文学的なのである。 戸坂潤『思想としての文学』より引用
  • 私の識つてゐる絵かきは、凡そ文学者との話ぐらゐつまらぬものはないと云つた。 岸田国士『続言葉言葉言葉(その二)』より引用
  • そしてまた単に行数の上から云へば、万葉の一行の和歌と同じいのちになるわけですが、そのやうなことは、凡そ文学の問題にはなりますまい。 坂口安吾『かげろふ談義』より引用
  • およそ文学的内容の形式はなることを要す。 中村真一郎『文章読本』より引用
  • が、「およそ文学に於て構造的美観を最も多量に持ち得るものは小説である」と云ふ谷崎氏の言には不服である。 芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』より引用
  • 凡そ文学と思想の問題は強烈なる信念と永きに亘る刻苦とによつて処理さるべきものなり。 巖谷大四『懐しき文士たち 昭和篇』より引用
  • とは言へ「凡そ文学に於て構造的美観を最も多量に持ち得るもの」は小説よりもむしろ戯曲であらう。 芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』より引用
  • ここで、マラルメが使っているポエジイという言葉が、あれこれの詩的作品を意味するものではなく、凡そ文学というものが目指す、或る到達する事の出来ぬ極限の観念を意味すると考えてよいならば、マラルメも亦、生き乍ら、ポエジイに手術された人間ではなかったであろうか。 小林秀雄『考えるヒント 4 ランボオ・中原中也』より引用
  • 「神聖な目的」を振りかざして、自分を赦すことのあの寛大さは、凡そ文学の精神からは遠いものであります。 岸田国士『『断層』の作者久板栄二郎君へ』より引用
  • ところが、われわれの祖先は、何を誤つたか、凡そ文学の泉を涸渇させるやうな文化を作り上げてしまつたのである。 岸田国士『六号記』より引用
  • およそ文学的の書は読みはじむれば知らず覚えず読み進むものなるに、独り歌なる者に至りては義務的に読まんとしてさへ、容易に読みがたき者、その趣味少きと変化なきとによらずんばあらず。 正岡子規『人々に答ふ』より引用
  • 元々荷風といふ人は、凡そ文学者たるの内省をもたぬ人で、江戸前のたゞのいなせな老爺と同じく極めて幼稚に我のみ高しと信じわが趣味に非ざるものを低しと見る甚だ厭味な通人だ。 坂口安吾『通俗作家 荷風』より引用