凡そ十五

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  • それから凡そ十五年間稼いで勉強する生活を続けて来た。 宮本百合子『伸子』より引用
  • 眼分量にして、凡そ十五六呎の高さにゐるのだから、甲板の上にゐる水兵や將校も、可成小さく見える。 芥川竜之介『軍艦金剛航海記』より引用
  • それにしても人口は凡そ十五万、街の周囲は十五露里、百工商賈しようこ備わらざるはなく、交易の市場の数は六千余に及ぶということであった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 上がつてから凡そ十五六分も過ぎたと思ふ時分に、あわたゞしき迎へのものは、長女と女中であつた。 伊藤左千夫『奈々子』より引用
  • 青白い光線に照らされた室内には、半透明な白っぽい身体をもった凡そ十五、六体の生き物が霧のようにフワフワと泳ぐような恰好をして、互いにシュウシュウ鳴き合っているのだった。 海野十三『地球盗難』より引用
  • 汽車の煤煙で化粧された名古屋駅近くの明治橋を渡つて、一直線に単線電車をおそそ十五分ほど乗ると、大門へ着くのだが、少し威勢のよい足なみで突き進むとやがて田圃へ出てしまつて、検黴病院のいかめしい建物が、目に痛いほどの寂しさを与へる。 小酒井不木『名古屋スケッチ』より引用
  • この玲瓏れいろうとして充実せる一種の意識、この現世うつしよの歓喜と倫を絶したる静かにさびしく而かも孤独ならざる無類の歓喜は凡そ十五分時がほども打続きたりとぼしきころ、ほのかに消えたり。 綱島梁川『予が見神の実験』より引用