凡そ十

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  • 警察での問答は原稿用紙にして凡そ十一枚、面白く可笑しく書いてある。 甲賀三郎『支倉事件』より引用
  • 凡そ十時頃にでもなったのであろうか、玄竜はへべれけに酔い潰れてしまった。 金史良『天馬』より引用
  • それから凡そ十五年間稼いで勉強する生活を続けて来た。 宮本百合子『伸子』より引用
  • そういう状態が凡そ十年も続いているうちに、彼女は良縁があって養子を迎えることになった。 小酒井不木『怪談綺談』より引用
  • そして凡そ十日ほど過ぎた或る日の午後、私は一つの蜘蛛の巣に珍らしい光景を見出した。 豊島与志雄『蜘蛛』より引用
  • 年は凡そ十九ぐらい、高価の衣裳を着ている様子は、良家の令嬢と思われた。 国枝史郎『高島異誌』より引用
  • 死後凡そ十六時間を経て居ました。 小酒井不木『三つの痣』より引用
  • その闇の中にただ一つ、凡そ十軒ばかり先方の屋根の下に、明るい室が宙に浮いたように見えるのである。 豊島与志雄『椿の花の赤』より引用
  • 病院が砲撃されてから幾日経ったか、あてどなく歩く間に、計算を失していたが、およそ十日であろう。 大岡昇平『野火』より引用
  • 一九三五年は一ヵ月凡そ十四五冊以上読まれて居ります。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 徂徠が歿して凡そ十年を経ているので徂徠の制約を離れて自由になっていたことも推察される。 唐木順三『無用者の系譜』より引用
  • およそ十分ほど、ヒタ駆けに駆けたが、追って来る様子がなかったので、三人は馬足をゆるめた。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • この大会は二年後の一九四〔七〕年第六回大会がもたれたとき、凡そ十万近い党員を代表する数百名の代議員の出席している光景を予想できなかったほど、小規模なものであった。 宮本百合子『年譜』より引用
  • 眼分量にして、凡そ十五六呎の高さにゐるのだから、甲板の上にゐる水兵や將校も、可成小さく見える。 芥川竜之介『軍艦金剛航海記』より引用
  • それにしても人口は凡そ十五万、街の周囲は十五露里、百工商賈しようこ備わらざるはなく、交易の市場の数は六千余に及ぶということであった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • この土地の広さが大凡そ十エーカーばかりあって、森林を切り開いた、山の中腹にあるのです。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • と私は思はず拳を振つて歓呼の叫びを挙げながら、高さ凡そ十余丈もあらうといふ長梯子を、にもものの見事に滑るが如くに駆け降りたのである。 牧野信一『酒盗人』より引用
  • 上がつてから凡そ十五六分も過ぎたと思ふ時分に、あわたゞしき迎へのものは、長女と女中であつた。 伊藤左千夫『奈々子』より引用
  • その人数およそ十余人を数えることができました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 翌朝、平常どおり八時に出勤して来て凡そ十時頃から、やっと今野を病院へ入れる評定にとりかかった。 宮本百合子『刻々』より引用
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