凡そ何

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  • 自分の事はおろか、およそ何にも考えてはいないという風に見えた。 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』より引用
  • 凡そ何に由らず社会に存在して文明に寄与するの成績を挙げ得るは経済的に独立するを得てからである。 内田魯庵『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』より引用
  • なぜなら神にとっては、凡そ何物も、異常な、と言われる様なものが実在していないからなのです! キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』より引用
  • ヘーゲルに於ては「物質」とは死んだ生命のないもののことを意味する言葉で、存在とは凡そ何の関係も持てない。 戸坂潤『現代唯物論講話』より引用
  • その時の彼の顔は、やはりスタフローギンのように、凡そ何物も現わしてはいない仮面に似た顔であったと私は信ずる。 小林秀雄『考えるヒント』より引用
  • さうして歸省して見たら一家の事情が到底許さないことに成つたから惡しからず思つてくれ、僕は凡そ何日頃千葉へ立つ、それにしても僕の立つた後へ手紙が來ると非常に困るから手紙はよこしてくれるなと書いてやつた。 長塚節『開業医』より引用
  • 二人は私達の顔を見ると、岡の仕事はじめのための祝盃を挙げるべく待つてゐたところである、酒は凡そ何升工面して来べきか? 牧野信一『心象風景』より引用
  • まへのお自慢じまん天眼通てんがんつうがきくなら、およ何時頃いつごろなはるとふことくらゐわかるだらう。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 38 20080623』より引用
  • しかし私には他人目ひとめにつくかの如き凡そ何んな類ひの癖も生来から皆無であつたのに、突然ちか頃になつて、これはまた凡そ他人目につき易い実にも仰山に珍奇な癖が生じてゐた。 牧野信一『天狗洞食客記』より引用
  • 凡そ何人でも彼に同情と好意とを抱くものは、彼に對して惡意と反感とを抱くものよりも彼と融會の機縁が多い筈である。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • およそ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねてついにその人の冷たい亡骸なきがらと共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。 寺田寅彦『凩』より引用
  • あ、さう、今から凡そ何分ぐらゐで出来るの? 原民喜『街の断片』より引用
  • いなおよそ神を信ずる者にしてこの二語を奉ぜざるものありや、細部の諍論そうろんしばらくけ、凡そ何人なんぴとか神を信ずるものにしてこの二語を否定するものありや。 宮沢賢治『ビジテリアン大祭』より引用
  • 凡そ何が気障きざだつて、思はせ振りの、涙や、煩悶や、真面目や、熱誠ほど気障きざなものはないと自覚してゐる。 夏目漱石『それから』より引用
  • およそ何が気障きざだって、思わせ振りの、涙や、煩悶はんもんや、真面目まじめや、熱誠ほど気障なものはないと自覚している。 夏目漱石『それから』より引用
  • およそ何の題にて俳句を作るも無造作に一題五、六十句作れるほどならば俳句は誰にでもたやすく作れる誠につまらぬ者なるべし。 正岡子規『墨汁一滴』より引用