凡そ

全て 副詞 名詞
1,676 の用例 (0.02 秒)
  • そしてそこに現われた外国人というものは凡そ予想したものと違っていた。 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』より引用
  • 日本におけるラジオの普及率は凡そ世界の十四位にあるらしい様子である。 宮本百合子『「ラジオ黄金時代」の底潮』より引用
  • 否、凡そ一致する経験というものはどこにもあってはならない筈だろう。 戸坂潤『科学論』より引用
  • また凡そこの地球上どこを探しても見当らないやうな奇抜なものがある。 北条民雄『続癩院記録』より引用
  • 凡そ、僕が知つてゐる酒党連中の経路は、以上の通りになつて行くのだ。 尾崎放哉『俺の記』より引用
  • 彼は、この一年位ひの間凡そ二三十回も私の住家に通ひ詰めたであらう。 牧野信一『歌へる日まで』より引用
  • 文子と結婚することは凡そ最も容易なる行ひのうちのひとつであつた。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • この道を吾家わがやまで戻るのには、凡そ小半里も歩かなければならなかつた。 牧野信一『センチメンタル・ドライヴ』より引用
  • 凡そ文学者は、普通の場合に於ても、「明日」を待っているであろうか。 豊島与志雄『明日』より引用
  • 眼の前に並んでいるものは、およそ似ても似つかぬものばかりではあったが。 米谷ふみ子『過越しの祭』より引用
  • すぐれた天分のない人間の芸術いぢり程みじめな物は凡そないやうです。 辻潤『蒼馬を見たり』より引用
  • 薬と侮りとは凡そ似てゐないがその作用は相類してゐないでもない。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • 凡そ五万七千もある労働者クラブには、文学研究会、劇研究会がある。 宮本百合子『ソヴェト文壇の現状』より引用
  • それはおよそ「悲」などという人間的感情とは縁のない、獣の声であった。 大岡昇平『野火』より引用
  • そして百合人は自分の顔がおよそ可愛げのない顔であることを認めた。 島尾敏雄『出孤島記』より引用
  • 私達は凡そそうして宵からもう四五里も歩き続けて来たであろうか。 横光利一『時間』より引用
  • この時弁証法が凡そどんな弁証法にならねばならぬかは想像に難くない。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • おほよそ「有物有則」でありまして口語の上に既に則と云ふ者は自然にある。 森鴎外『仮名遣意見』より引用
  • 二年にすればおよそ九十六万留を掛取するようになったのだそうである。 宮本百合子『石油の都バクーへ』より引用
  • ところで凡そイギリス人ほどビール酵母の性質に苦労している国はあるまい。 坂口謹一郎『古酒新酒』より引用
  • 次へ »