冴え渡り

全て 動詞
32 の用例 (0.00 秒)
  • 月が冴え渡っているので、女の顔はよくわかった。 岡本綺堂『鷲』より引用
  • それは夜の九時頃で、初冬の月がえ渡って居るから病人には寒く感ぜられる。 正岡子規『熊手と提灯』より引用
  • 今読み返すと、さらにその世界は光に包まれ、え渡っていた。 篠田節子『死神』より引用
  • 心の底まで冷く冴え渡って、刀の方へじりじりと迫ってゆく。 豊島与志雄『人間繁栄』より引用
  • 思考がふいにえ渡ったかのようだ。 松岡圭祐『千里眼の教室』より引用
  • 月の冴え渡った冬の深夜であった。 夢野久作『黒白ストーリー』より引用
  • 焼酎のロックを何度口に運んでも、酔いはまだまだ遠く、頭は妙にえ渡っていく。 鈴木光司『らせん』より引用
  • ぼくは口もきけないほど動揺したが、不思議なことに頭のしんは氷のように冷えて、え渡っていた。 原田宗典『はたらく青年』より引用
  • 冴え渡るついでに困ったことも思い出した。 鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 05』より引用
  • 肉体は疲労を訴えていたが、頭はえ渡っていた。 馳星周『不夜城完結編 長恨歌』より引用
  • 鏡はえ渡ったおもての上に、ありありと年若な顔をうつした。 芥川龍之介『杜子春・南京の基督』より引用
  • 同時に鼻の頭のすべての表現は八方に消え失せて、只無暗むやみに強く深く冴え渡った緊張味だけが全身の気組を代表して残っているという事になるのであります。 夢野久作『鼻の表現』より引用
  • 冴え渡っていた電子の感覚の一部に、濁りが生じた。 葉山透『9S<ナインエス> 第01巻』より引用
  • 目の奥までもえ渡る意識に、誰もが心地好く身を預けた。 池上永一『シャングリ・ラ 上』より引用
  • 川を下るにつれて、おれは五感がますます冴え渡るのを感じた。 菊地秀行『トレジャー・ハンター07 エイリアン妖山記』より引用
  • その剣技は禍々しいほど冴え渡り、その意志は強靱な鋼であった。 深草小夜子『悪魔の皇子 アストロッド・サーガ』より引用
  • でも、もう目はすっかりえ渡ってしまっている。 有沢まみず『いぬかみっ!03』より引用
  • 朦朧もうろうとして春の宵の如きところから、寥々りょうりょうとして秋の夜の月のように冴え渡って行く。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • しかし、おれの超感覚は栄養剤二本で冴え渡っている。 菊地秀行『トレジャー・ハンター05 エイリアン怪猫伝』より引用
  • あとで嫌味いやみをいったが、十月の冬の月は、皎々しろじろえ渡っていた。 長谷川時雨『遠藤(岩野)清子』より引用