冴えわたる

全て 動詞
42 の用例 (0.00 秒)
  • 体調をととのえるために眠っておかなければと焦るほどに目はえわたる。 森村誠一『致死眷属』より引用
  • その夜、月はえわたる光を放ち、海の底深く見すかすことができた。 ラヴクラフト全集6『09 「未知なるカダスを夢に求めて」』より引用
  • 手触りを楽しむことはできても、目はいよいよ冴えわたるばかりだ。 荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』より引用
  • えわたる月の明るさが気になって、空を仰いで見たが、意地悪く雲一つなかった。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • 酔いかけてはいるが、まだすっかり酔いきってはいない人間には、不意に頭が完全にえわたる瞬間があるものである。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』より引用
  • 堂内に籠っていると、意識が途切れたかと思うと、次の瞬間には、また異様に感覚が冴えわたる。 長尾三郎『生き仏になった落ちこぼれ』より引用
  • すらりと村正を抜きはなった啓介は、銀色にえわたる刃の美しさに目を細めた。 水野良/白井英/山本弘『妖魔夜行 悪魔がささやく』より引用
  • 雲一つない中天に痛いばかりに冴えわたる月を見上げていた小野寺は、ふと、眉をひそめた。 小松左京『日本沈没 b下巻』より引用
  • 二人はそろって雪の深夜、えわたる月光のもとで物語は尽きず、紫の上はやっと心を解くかにみえる。 田辺聖子『源氏紙風船』より引用
  • 怒りにかられると、かえって冷静に、青白くえわたる顔だった。 阿部牧郎『ビル街の裸族』より引用
  • ひどく寒い晩で、冴えわたる星空に半月が明るく輝いていた。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • だからこそ、モテない男の魂の叫びを描かせたら、ドストエフスキーの筆は冴えわたる。 米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』より引用
  • そして、いったんきっかけさえ得られればおそろしくえわたるのが北条麗華なのである。 鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 04』より引用
  • えわたる月光の下、一丁の町駕籠まちかごが、雨にあらわれた聖天町の町なみのなかへ入ってきて、大戸をおろした上州屋のまえでとまった。 南原幹雄『付き馬屋おえん暗闇始末』より引用
  • しかも、冬の月さながらにえわたる硬質こうしつの美貌であった。 田中芳樹『騎豹女侠』より引用
  • しかし煌々こうこうえわたる月明かりが扉口から差し込み、かろうじてぼんやり白い影が見えた。 雪乃紗衣『彩雲国物語 外伝 1 朱にまじわれば紅』より引用
  • 気がついてみると、地震はやんでおり、電灯の消えた座敷の暗がりの中に、一同はしんとすわって、何事もなかったように皓々と冴えわたる月の光に照らされた静かな芦の湖の夜景をながめているのだった。 小松左京『日本沈没 b下巻』より引用
  • ふだんは頭の働きが鈍ったようにみえるが、コン・ゲームとなると、とたんにえわたるようだ。 小林信彦『紳士同盟ふたたび』より引用
  • とうとう、冴えわたる月光のなかを夜どおし乗り進めてから、われわれは追われる者と追う者を、ともにうしろへ残してきたことに気づいた。 ドイル/秋田元一訳『豪勇ジェラールの冒険』より引用
  • 馬場で見せた腕前は実戦でも少しも衰えず、衰えないどころか冴えわたるようだった。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第02巻 「黄金の戦女神」』より引用
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