冴えわたり

全て 動詞
32 の用例 (0.00 秒)
  • 頭上の空は青藍色せいらんしよくえわたり、西の空低く、大きな月がかかっていた。 光瀬龍『紐育、宜候 SF〈太平洋戦争〉』より引用
  • 空は晴れ、中秋の月が冴えわたり、人生最後の夜の条件はそろっていた。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫5) 日本男子物語』より引用
  • だから体は疲れ果てているのだが、逆に神経は冴えわたり眠りはなかなか訪れてはくれなかった。 桐野夏生『OUT(上)』より引用
  • 眺めるうちに頭がすっと冴えわたり、そこに直接、声が聞こえてきた。 かんべむさし『建売住宅温泉峡』より引用
  • 絶体絶命の状況になればなるほど、心がえわたり、全身に力がみなぎってくる。 水野良『魔法戦士リウイ 第03巻』より引用
  • 身体を横にしたところで、頭は却ってえわたりそうだった。 帚木蓬生『受精』より引用
  • 見あげているうちにも、空はますます冴えわたり、月はいよいよその輝きを増してゆく。 夢枕獏『陰陽師太極ノ巻』より引用
  • 何もかもが白く冴えわたり、空港のロビーのような穏やかさに包まれている。 冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion 燃焼』より引用
  • 頭は、いまだかつてなかったほどにえわたり、感覚はその能力を倍加したように思えた。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(2)』より引用
  • 夜の八時をすぎ、本格的な夜の深まりにつれて満月の光はいちだんとえわたりはじめていた。 藤堂志津子『やさしい関係』より引用
  • しかし、夜が更けていっても、ますます目は冴えわたり、とてもではないが、眠りにつける状態にはならなかった。 吉村達也『出雲信仰殺人事件』より引用
  • 月が、いつになくえわたり、快い風が流れていた。 荒俣宏『帝都物語2』より引用
  • 頭がえわたり、眠気も、生死が渾然こんぜんとするような陶酔とうすいもなかなか訪れてくれない。 柳美里『女学生の友』より引用
  • 訪問が終って帰って来たのは少しおそくなってからであったが、月は煌々こうこうと冴えわたり、空気はすがすがしく青く、糸杉は松や近くの丘の上に不思議なほど輪郭をくっきりさせて立っていた。 アンデルセン/神西清訳『即興詩人(上)』より引用
  • 美しく紅葉した木々を映した水は鏡さながらで、鋭いほどに冴えわたり魚さえ棲めそうにない。 浜崎達也『絶対少年 ~神隠しの秋~穴森 携帯版小説 第01 06章』より引用
  • 透明度の高い冬空の下で光のしずくはえわたり、大阪湾から掌を開くように広がる町の血脈を鮮やかに点描する。 森絵都『DIVE!! 下 (RubyMate変換)』より引用
  • けれども痛苦はいよいよはげしく、頭脳はかえって冴えわたり、気の遠くなるような前兆はそよともなかった。 太宰治『狂言の神』より引用
  • 頭の芯が冴えわたり、ぽつりぽつりと交わす会話のすべてが記憶の襞に刻まれていくというのに、にもかかわらず身体が宙に浮くような感じ、めまいに襲われるような感じがした。 小池真理子『ひるの幻 よるの夢』より引用
  • 帰途風冷にして星冴えわたりしさま冬夜の如し。 永井荷風『断腸亭日乗』より引用
  • ギリシャでもジョンソンのシュート技術は冴えわたり、特に驚異的とまで言われた3ポイントシュートでカルトなファンの注目を集めた。
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