冴えた音

39 の用例 (0.00 秒)
  • そう距離もないらしい本丸の林を通って、冴えたが風に運ばれて来るのであった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 門の鈴がリリリンとえた音をさせる日は、大抵たいてい月の上旬にきまっていた。 海野十三『西湖の屍人』より引用
  • その瞬間しゅんかん、ジョクは、カチンというえた音を聞いたように感じた。 富野由悠季『オーラバトラー戦記 01 アの国の恋』より引用
  • 分秒の狂いなく続くそのえた音は、不破数右衛門かずえもん薪割まきわりに違いない。 池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』より引用
  • えた音が、静かになった屋内にこだまを呼んでひびいて行った。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • 再び柏手の冴えた音が静かな屋敷中に響いた。 松本清張『小説東京帝国大学(上)』より引用
  • なるほど、寥々りようりようと、そよぐ風のとぎれに、笛のえた音がながれてきた。 吉川英治『神州天馬侠(一)』より引用
  • 群臣の胸に響き渡るような冴えた音がする。 黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(上)』より引用
  • カタ、と紅茶茶碗ぢゃわんえた音が、ジョクとパットフットのあいだでした。 富野由悠季『オーラバトラー戦記 08 マシン増殖』より引用
  • えた音が宮に響き渡った。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 1 大和の巻』より引用
  • アルテックやジムランのほうが、時にパンチのきいた冴えた音を出している。 五味康祐『五味康祐オーディオ遍歴』より引用
  • その時何かしら下駄の先に、冴えた音を立てるものがあった。 豊島与志雄『悪夢』より引用
  • 鐘からはそばできくと、かうかうと冴えた音がしました。 新美南吉『鳥右ヱ門諸国をめぐる』より引用
  • 伏せた盃を取って酒を受けようとすると、小さい器物は心と魂のふうに触れあって、冴えた音を火花のように立てた。 藤原晋爾『秋津温泉』より引用
  • 岩をくネールの音や、不安定な石を落す冴えた音だけで、緊張した静けさが続く。 小川登喜男『一ノ倉沢正面の登攀』より引用
  • これも冴えた音だった。 松本清張『小説東京帝国大学(上)』より引用
  • 刃と刃がぶつかって、冴えた音を残した。 眉村卓『不定期エスパー1』より引用
  • 球の飛ぶ、かきんかきんという冴えた音が響いている。 角田光代『太陽と毒ぐも』より引用
  • それで赤い馬飾りにえた音を立てる鈴をつけた美しい馬たちにひかれた一台の荷馬車とすれちがった時には、ほんとに私たち三人はその鈴の調べに合わせて歌い出したいほどでした。 ディケンズ/青木雄造・小池滋訳『荒涼館(1)』より引用
  • 深山で、水を切る音が谷を渡るように、若者の打つ白球の冴えた音が、ある時代の誇らしさを歌うように響いて来た。 阿久悠『瀬戸内少年野球団』より引用
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