冴えざえとした

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  • 日の落ちたあとの水のような光を残して、えざえとした星が澄んだ空にあらわれて来た。 梶井基次郎『冬の蠅』より引用
  • そして又不意に冴えざえとした目に戻つて、いたづらさうに云つた。 ささきふさ『おばあさん』より引用
  • 秋の空は冴えざえとした深い青だったが、ここ極南の地方は冬のおとずれが早いので、太陽ははるか北にある。 エディングス『マロリオン物語04 禁じられた呪文』より引用
  • えざえとした眼にひかっているのは、しかし世のつねの花婿にはあり得ない皮肉な色である。 山田風太郎『忍者六道銭』より引用
  • 今は全く顔付も冴えざえとした平生つねの主人であった。 幸田露伴『太郎坊』より引用
  • のきから見あげれば、夜の空には数片の雲が動くばかりで、冴えざえとした青い満月が、天にあらわである。 夢枕獏『陰陽師飛天ノ巻』より引用
  • 頭の中が、密度の薄いえざえとした水でいっぱいだった。 萱野葵『ダンボールハウスガール』より引用
  • それにつれて全身をおお土埃つちぼこりが吹き飛び、えざえとした反射光がよみがえる。 川原礫『アクセル・ワールド 02 -紅の暴風姫-』より引用
  • このきゃしゃな、美しい、茶色の冴えざえとした瞳をもった少年は、おれの運命それ自体であり、この少年にとってもおれこそが運命なのだ、というひそかな確信のことを考えた。 栗本薫『真夜中の天使6』より引用
  • 冴えざえとした星が空に輝いていた。 板東眞砂子『死国』より引用
  • 少しずつ明るくなるのが早くなり、冴えざえとした空気は鋭角をぎおとして柔らかく甘やかなものに変わってきた。 萱野葵『ダンボールハウスガール』より引用
  • 秀でた額から連なる鋭い鼻梁、切れ長の目には翅の模様と同じ色の瞳が冴えざえとした光を放っている。 九里史生『SAO Web 02』より引用
  • きめのこまかい色白な肌は、えざえとした透明感をたたえていた。 藤堂志津子『藤堂志津子 恋愛傑作選』より引用
  • 永遠とことわの眠りのげきとした静寂につつまれる無名都市を目にしたとき、砂漠の熱気の只中にかかるえざえとした月の光のように、廃都はひややかにわたしを見つめた。 ラヴクラフト全集3『03 「無名都市」』より引用
  • おばあさんは冴えざえとした目にもう一度輝きを加へ、明日の遠足で心もそぞろの如くだつた。 ささきふさ『おばあさん』より引用
  • どういうわけか閉めておいたはずの障子しょうじが開いてて、縁側の窓越しにえざえとした月光が入りこんでいた。 小野不由美『悪霊シリーズ 6 悪霊とよばないで』より引用
  • それがぱちぱちとよくまばたき、そのせいか、ひどくえざえとした光りを帯びていた。 司馬遼太郎『国盗り物語』より引用
  • 冴えざえとした美貌に、俺には読み取れない表情を浮かべ、細剣士は静かに告げた。 九里史生『SAO Web 外伝05 圏内事件』より引用
  • 青い、冴えざえとした月光が、その巨大きな桜に注いでいる。 夢枕獏『陰陽師龍笛(りゅうてき)ノ巻』より引用
  • 暗さが増すにつれて、逆に冴えざえとした光をはなちはじめた眼が、無言のままうながした。 井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』より引用
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