内輪同士

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  • つまり役職は異るが、いわば内輪同士で招かれた客も大方は顔見知りである。 平岩弓枝『御宿かわせみ 26 長助の女房』より引用
  • ここでは、内輪同士の親しさがあるだけだった。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • ただ、わしはこれまで謙虚に口を閉ざしてきたが、今日はごく内輪同士の集まりだから、諸君のまえに本当の事実をご披露することにしよう。 ドイル/秋田元一訳『豪勇ジェラールの冒険』より引用
  • そして、あいつをうんととっちめてやろう、内輪同士のやり方ヽヽヽヽヽヽヽヽでな。 ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(中)』より引用
  • 今日のような思想上の戦国時代に在っては文人は常に社会に対する戦闘者ファイターでなければならぬが、内輪同士では年寄の愚痴のような繰言を陳べてるが、外に対しては頭から戦意が無く沈黙しておる。 内田魯庵『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』より引用
  • 獄吏らとふるえている見物人らとで代表されてる社会がいくらそこに控えていても、罪悪は面と向かって社会を嘲笑し、その恐ろしい懲罰を内輪同士の祝いごととしていた。 ユゴー・ヴィクトル『死刑囚最後の日』より引用
  • それに加えて、塀の外でまっとうな堅気の方たちと接している時には、そんなことなどまるで感じもしないことですが、ゴロツキや懲役といった、いわば内輪うちわ同士に、大学をチャンと卒業したのがいたりすると、私は自分でも苦笑するほどこだわり、意識し、時には対抗心をあからさまにしてしまうのです。 安部譲二『塀の中の懲りない面々』より引用
  • コンが裏の部屋へ行くと、内輪同士の大乱闘が行われたあとで、酒瓶さかびんやコップが壊れていて、アルコールが匂っている。 山口瞳『酒呑みの自己弁護』より引用
  • 騒ぎは大きかったけれど、もともと内輪同士のことであり、斬っつはっつに及んだというわけでもないから、事の落着は存外単純にして、無事に済んだようです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 彼等は暫く真剣に内輪同士の打ちあわせをしていたが、やがて話がまとまったのか西分の長老格である九平老人が「議長」と云った。 井伏鱒二『多甚古村』より引用
  • 叔父甥が内輪同士の勝負に、一目二目のあらそひから、理不盡の刀傷沙汰は、日ごろの叔父樣にも似合はぬこと。 岡本綺堂『箕輪の心中』より引用
  • 「劇作」の気風なるものは、私などにおかまひなく、「劇作」同人の内輪同士で作りあげたものである。 岸田国士『「劇作」に告ぐ』より引用
  • プロペラ船のお客もまばらで、ござの上に、おのおの、足腰をのばしたせいか、内輪同士のくつろぎに、旅も、きょうあたりから、なんとなく、旅情の子らしいわびしさにとらわれてくる。 吉川英治『随筆 新平家』より引用