全身

全て 名詞
28,938 の用例 (0.03 秒)
  • 彼は気味の悪い感じを彼の全身に伝えるこの塊を軽く指頭ででて見た。 夏目漱石『道草』より引用
  • 彼の場合には自分でアジアまで出かけ、例えばタイを全身で体験する。 浜野サトル『新都市音楽ノート』より引用
  • 思わず全身へエレキのかかるようなものを感じずにはいられなかった。 正岡容『小説 円朝』より引用
  • その鳥の全身から出る金色の光に、王子は眼がくらみそうになりました。 豊島与志雄『夢の卵』より引用
  • 医学士は早や狭い廊下を通り盡して此の室の入口に全身を現わした。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • 全身の血がしぼり出されたように、血は金盥を越え畳一面に染みていた。 田中英光『さようなら』より引用
  • 僕はそれを聞いて、全身に水を浴せかけられたように思ったのである。 海野十三『深夜の市長』より引用
  • 順吉はそこでほんとうに全身の不安とおそれとにをののいたのである。 島木健作『第一義の道』より引用
  • 私はまるで全身の神経が一本一本抜け去ったかのように覚えた。 小酒井不木『犬神』より引用
  • それは各個人的なそして全身的な事柄であって、抽象論は用を為すまい。 豊島与志雄『風俗時評』より引用
  • 全身の血が一度に血管を破つて体外にほとばしり出たやうな感じがした。 太宰治『地図』より引用
  • 夫人は蒼白な顔をして荒々しい呼吸に全身をふいごのようにはずませていた。 海野十三『十八時の音楽浴』より引用
  • 人は身のたけ僅かに一尺余、形は老翁の如くで、全身に毛が生えていた。 岡本綺堂『中国怪奇小説集』より引用
  • 俺はきいた、俺はきいた、全身を耳にして俺は愛するお前の叫びをきいた。 浜尾四郎『彼が殺したか』より引用
  • 彼はその威圧を意識すると、全身の力をもって反発せねばならぬと思った。 菊池寛『青木の出京』より引用
  • 氣がついてみると、私は全身耳のやうになつて息を潜めてゐるのであつた。 水野仙子『輝ける朝』より引用
  • 枝垂桜は夢のように浮かびでて現代的の照明を妖艶ようえんな全身に浴びている。 九鬼周造『祇園の枝垂桜』より引用
  • 木の腰掛に坐っていると、足の先からぞくぞくと寒さが全身に上ってきた。 豊島与志雄『微笑』より引用
  • 入場後の一週間ほどは手足だけであるが、それからのちは、全身になる。 太宰治『パンドラの匣』より引用
  • 男の背中にしがみついているのは、全身が紫色の顔の大きな老婆でした。 坂口安吾『桜の森の満開の下』より引用
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