先方様

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  • 早速人をもって掛け合うたところが先方様さきさんお眼が高い。 笑福亭松鶴『上方落語100選(1)』より引用
  • ところが、先方様は格式の高い家柄なものですから、いろいろとあたくし共のことを調べられていることがわかったのです。 荒巻義雄『「能登モーゼ伝説」殺人事件』より引用
  • これはこれはとしんから辞退をしたけれども、いや先方様さきさまでも大喜び、実は鏡についてその話のあったのは、御維新ごいっしんになって八年、霜月の十九日じゃ。 泉鏡花『註文帳』より引用
  • 歳暮くれの忙しいのに、二日も三日も子供をお邪魔さして置いたんでは、先方様に、義理が立たないとか言ってね。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • ところが盗られたとおもった金はお得意先で碁のお相手をはじめ碁盤の下へ置き忘れてきたので、つとにそのお金、先方様からは届けられていたのだった。 正岡容『我が円朝研究』より引用
  • 先方様から加様に仰言って頂く御親切は始めてのこととて、良人も手を合せんばかりの嬉しがりよう。 矢田津世子『旅役者の妻より』より引用
  • 私はその時、本当に恐しくなってしまい、両親に向って、どうか先方様さきさまへ私の秘密を告げて、結婚を差し控えて下さいと、涙を流して頼みましたけれど、今になってはどうにも仕様がないではないかという、理由にならぬ理由をもって両親は無理やりに私を引っ張って行ってしまいました。 小酒井不木『秘密の相似』より引用
  • やっと、立派なお婿さんが見つかり、先方様も乗気になって下さって、ほッとしていた矢先に、なんということをするの! 梶山季之『現代悪女伝・性の深淵』より引用
  • とうとう平あやまりのこっちへこみ、先方様さきさまむくれとなったんだが、しかも何と、その前の晩気を着けて見ておいたんじゃアあるまいか。 泉鏡花『註文帳』より引用
  • 先方様はお宅より身代もズッと上でござりますし、また小姑があるではなし、まことに都合のよろしい家で、お母さんと娘さんと二人暮らしで、お宅は上町でござります。 笑福亭松鶴『上方落語100選(1)』より引用