先方は私

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  • 多分先方は私のことなど記憶の片隅にも無かったことだろうと思う。 石川達三『心に残る人々』より引用
  • 先方は私たちが気がついたということをまだ知らないはずよ。 森村誠一『腐蝕の構造』より引用
  • 先方は私の変りはてた姿を見て分る筈もなかったが、私が声をかけたのでやっと気がついた。 井伏鱒二『黒い雨』より引用
  • 先方は私が新聞記者になつたことに失望を感じたらしく學校を卒業して高等女學校の教諭になつたばかりで病臥する身となりました。 石川三四郎『浪』より引用
  • 先方は私が多忙で、長くいられないことを知っていてくれて、前もって箱の荷受けに関する一件書類を全部まとめておいてくれた。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • 先方せんぽうわたしからよくいっておく。 小川未明『海へ』より引用
  • 先方は私を今夜ここに泊めることにきめている。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • 私は幾度かアーシャを掴まえて、彼女が露西亜にいた頃の生活や、過去のことなどについて話しかけて見ましたが、先方は私の質問に答えるのが、気の進まぬ様子でした。 ツルゲーネフ/米川正夫訳『片恋・ファウスト』より引用
  • 当時私はまだ同人雑誌をやっている頃で、先方は私のことなど知る筈もなかったが、そういう氏素姓のわからない来客には馴れているらしく、一向気にしないで、客が何人居てもこみヽヽで扱うような気楽な応対をされた。 石川達三『心に残る人々』より引用
  • リントンさまはお許しになるのが大変気が進まない模様でしたが、私はヒンドリーの身辺のさびしいことを口をきわめて訴えまして、それから、先方は私の旧主人でもあり乳兄弟ちきょうだいでもあるので、私とすればあの方に対しては、旦那さまにと同様に、つくしてあげなければ義理がすみませんとも申しました。 エミリー・ブロンテ/田中西二郎訳『嵐が丘』より引用
  • 日の丸をふってでてくる田舎娘にモシモシなどゝ言い寄るのはキマリが悪いから、私も迷惑していたが、先方は私以上に迷惑であったらしく、日の丸をクルクル棒にまいて、帯の間へ押しこんで、たった一寸ばかりフトコロから顔をだしているばかりであるから、危く見逃すところであった。 坂口安吾『無毛談』より引用