先方の男

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  • 先方の男の声は詳しく質問し、すぐに消防署から救急車を出すと云った。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • こう言って、先方の男は電話を切ってしまいました。 小酒井不木『深夜の電話』より引用
  • 弓張提灯をもっている先方の男が、それを高く掲げてひとり前に進み一歩々々こちらに出て来た。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • が、練吉が駆け登つたのを見ると、先方の男は急に威丈高になつて怒鳴つた。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • 先方の男は蝋燭を高く上げて、こちらを見透かすようにうかがった。 カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』より引用
  • 少なくとも愛子の言葉を絶対的に信じての上ですけれどね、しかし僕としてはたとえ僕と愛子との仲が一生の間先方の男や愛子の両親に秘密とされていても、それがたとえ保証されても、僕の現在はそれに満足できなくなっています。 島田清次郎『地上』より引用
  • 私達は先方の男の傷の治療代や、示談を開始することのために今夜S酒場へあつまることにして別れた。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 先方の男が単に愛子の美貌を見て、悪辣な手段でていよく奪って行ったのが不当なのです。 島田清次郎『地上』より引用
  • 富子がその女のほうに話しかけたので、女も応じて、しばらく女どうしの話になり、先方の男もそれに加わった。 松本清張『火神被殺』より引用
  • しかし、そのうちに、先方の男には何かいい考えがうかんだとみえて、一瞬、顔を明るくすると、まず自分自身を指してみせた。 ドイル/斎藤伯好訳『マラコット海淵』より引用
  • また、自分の女主人に向かっても、先方の男のすぐれた才能、とりわけ彼女がうれしがるはずの才能を宣伝する。 ヴァーツヤーヤナ/大場正史訳『カーマ・スートラ』より引用
  • 先方の男は叮寧ていねいな言葉でいった。 松本泰『P丘の殺人事件』より引用
  • 先方の男はその手をオーバーの上にのせ、顔を横によじって雑談に夢中になっているので、鬼貫は咎められることもなしに、指輪の像を観察できた。 鮎川哲也『戌神はなにを見たか』より引用
  • 先方の男の声が少しけわしくなる。 半村良『闇の中の哄笑』より引用
  • 「来る気か」と先方の男が云った。 国枝史郎『剣侠』より引用
  • ゆかりさんの縁談のことがすすむにつれて、奥さんは、ゆかりさんを連れて呉服屋へ出掛けたり、先生も先方の男との相談があったりして、まえにくらべると奥さんも先生も留守になる機会はずっと多くなっていた。 安岡章太郎『花祭』より引用
  • そこで、改めて敬助が先方の男に会うた。 織田作之助『わが町』より引用
  • Kのためらいは、先方の男をいら立たせた。 カフカ/谷友幸訳『城(上)』より引用
  • 先方の男はギルブレットの姿に気づき、ぎょっとしてすばやく敬礼し、それからバイロンへ向きなおった。 アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』より引用
  • 先方の男は向き直って、 「今晩は、」と言った。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用