先方の家

15 の用例 (0.00 秒)
  • 先方の家を訪問したのは十時半近くになってからだという。 夏樹静子『紅い陽炎』より引用
  • 彼が先方の家へついたときは、その児は痙攣けいれんを起して意識を失い、その唇も青ざめて居た。 小酒井不木『初往診』より引用
  • 使用ずみの鍵は先方の家の玄関ホールへ入れておいてくだされば、家主が行った時便利です。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • そこで芝田さんは、先方の家まで出かけて行きました。 豊島与志雄『白い朝』より引用
  • 何しろ、先方さきの家の財産は五万円から有るというんだ。 島崎藤村『新生』より引用
  • けれども先方の家では、ジャニスが誰に養われているかを絶対にあたしに知られたくないし、あたしがジャニスのあとを追ってくれては困るというのでした。 ガードナー/田中西二郎訳『どもりの主教』より引用
  • 先方の家の母親だという、四十四、五の女が、媒介人なこうどと一緒にお庄を見に来たとき、お庄は浅山の晩酌の世話をしていた。 徳田秋声『足迹』より引用
  • 神田から下谷の竜泉寺前まで用達ようたしに行った半七は、七ツ半頃に先方の家を出ると、帰り路はもう薄暗くなっていた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • さすがに、そのあと、わたくしも気がとがめたので、先方の家へ女中を使いにやって、病人は医者にかけているか、なにか手を借りたいことがあったら、えんりょなく言ってもらいたいといって、その旨を聞かせにやった。 ハーン/平井呈一訳『東の国から』より引用
  • その青年はたしかにすみ子に魅かれていたのでしたが、彼女の思いこみの方が大きく先行して、このときは結婚を決意し、相談を受けた私も彼女のその決意の烈しさに動かされて、先方の家ととりもちをするやら、嫁入り支度を整えかけるやら、大騒ぎをしたのですが、それを知った青年の方が驚きおそれました。 色川武大『恐婚』より引用
  • 将来有望な評定所筆者の朝薫に先方の家も乗り気である。 池上永一『テンペスト1 若夏の巻』より引用
  • 今日の嫁入というのは、婚姻が成立つや否や、先方の家にちゃんと現在のオカタが君臨しているにもかかわらず、すぐに嫁女を送りつけてしまう形式である。 柳田国男『木綿以前の事』より引用
  • たねは母や私が親類などの家に招かれると、その前後に先方の家のご用取り締まりの老女とえんえんと挨拶を交わすのだ。 酒井美意子『ある華族の昭和史』より引用
  • となりの印刷屋の婆さんは、昨日きのうそのことで先方の家へ行き、そのまま泊って今朝帰りがけに亀戸天神へ寄って来たということらしかった。 半村良『下町探偵局PART1』より引用
  • 相手のひとの名前がマリオン・ラティマーだとわかると、わたしの姉はさっそくその日のうちに、ターザンもどきのすばしこい目を働かして、先方の家の家系をしらべだした。 カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』より引用