先方の人

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  • けれども、先方の人がおらぬとかいうて落胆して帰って来ました。 河口慧海『チベット旅行記(下)』より引用
  • そういったわけで一切合財何から何まで先方の人がやってくれる。 上村松園『余齢初旅』より引用
  • 先方の人たちの年齢がどのくらいで容貌ようぼうがどんなふうだなどという事も葉子は少しも注意してはいなかった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 先方の人たちの年齢がどのくらいで容貌がどんなふうだなどということも葉子は少しも注意してはいなかった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 年の不つりあいから先方の人たちが自分の提議を問題にしようとしなかったのも道理である。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 金なし、朝借りに行きたれど先方の人不在にていたしかたなし。 堺利彦『貧を記す』より引用
  • 副島さんの家で先方の人と会った時も、わりに平気でありました。 豊島与志雄『旅だち』より引用
  • そうなると、こちらの生活のほんとうの意味が、先方の人たちにもいくらか納得なっとくしてもらえるかもしれません。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 名前を出して呉れては困ると先方さきの人も言ふんだから。 島崎藤村『破戒』より引用
  • 道庵はこう言って起き上り、倒れた先方の人のところへ行って見ると、その人は虫の息です。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • すなわち日本人は恩を知らないのではなく先方の人がどれほどの親切でしたのかが分からぬために、有難うというべきところを言わなかったりする。 新渡戸稲造『自警録』より引用
  • 初の節句の祝い物が途中で毀れたなどといっては、先方の人たちが心持を悪くするかも知れないと思ったからである。 岡本綺堂『御堀端三題』より引用
  • 初の節句の祝い物が途中で毀れたなどと云っては、先方の人たちが心持を悪くするかも知れないと思ったからである。 岡本綺堂『綺堂むかし語り』より引用
  • 手紙を書くといふことも、今の私どもには、さほどの歓びではなくなつて、ある時は煩しくさへ感じることがある、煩しさを感じた時に書いた手紙がどんな感じを先方の人に伝へるであらうかと思ふと、顔があかくなるやうな気がする、私どもの手紙にはあまりに時間とまごころとが足りなすぎる。 片山広子『小さい芸術』より引用
  • わたし身體からだかまはないが、もしか、世間せけんれるやうなことがあると、先方さきひと大變たいへんなんです。 泉鏡太郎『艶書』より引用
  • アブタ それより、われわれの正当な要求とですな、それを受け容れようとしない先方の人を食つた態度とをです、警察の立場で、どう裁かれますか? 岸田国士『椎茸と雄弁』より引用
  • それにしても、先方の人たちが、お前について、どういう商売をしていて、どのくらい稼ぐか、財産や土地をどのくらい持っているかなどと、いろいろ訊ねれば、それに何と答えなければならないか、ちゃんと自分で承知していなければならないだろう。 佐藤正彰訳『千一夜物語 07』より引用
  • 誠に正直一途いちずの人で、或る日、本郷春日町かすがちょう停留場の近所で金を拾い直ぐさま派出所へ届け、落とし主も解りその内より何分いくらか礼金を出した所、本人は何といっても請け取らないので、先方むこうの人もそのこころざしに感心して観音の彫刻を依頼されました。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用